「……生徒会長。さすがにメロンを一人で三百個も食べるのは、わたくしでも初めてですわ」

「……副会長、よく数えていましたね。私は、百個を超えたあたりで数えるのはあきらめました」

「会計……。わたくしは、食べ物なら記憶力が向上するのですわ」

「……副会長。生徒会とは、生徒会全員でメロンを千個も食べるのが普通なのでしょうか?」

「書記。普通は、生徒会室でメロンを千個も食べたりしませんわ」

「生徒会長として、皆様にメロンを提供できて嬉しいですね」

「副会長としてお話しますけど、いきなり『生徒会全員でメロンを千個も食べましょう』って言われても困りますわ!」

「……私が保護している魔法少女が、瞳をキラキラさせながら『魔法でみんなを幸せにします!』と言いながら頑張っているのを止められるほど、私は非情ではないのです」

「……生徒会長。良い話のように見せかけて、メロンをたくさん食べたかっただけじゃないのですか!?」

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい