第194話 えびえびしすたーず「迷探偵は必要なし(その5)」
「先輩、気が付いたら日本に帰国していますよ!」
「そりゃそーでしょう。二泊三日だから」
「しかも先輩、ここは職員室じゃないですか!?」
「平日なのだから当然じゃない」
「私、生徒会長の山小屋でシーフード料理を食べて先輩と話した後の記憶が全然ないのですが!?」
「知らないわよ。あの後、あの島の街や港を視察して生徒会長が手配したティルトローター機とプライベートジェットで帰国して、職員室でお土産配って現在に至るって感じよ」
「先輩。何か、何か大事な記憶が欠落しているような……」
「後輩がここの永住権が欲しいとか、この島に別荘欲しいとか騒いでいた件?」
「先輩、まったく記憶にありませんよ!?」
「あれだけ他にも大騒ぎして迷惑をかけていた記憶がまったく無いの?」
「……先輩。これは事件です!」
「後輩。その事件は永遠に未解決の方が幸せだと思うよ」
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