第123話 えびえびしすたーず「初売り」

「先輩。初売り行きましょうよ」

「えー。三箇日は家でゆっくりとしていたいのよ」

「先輩。限定品が無くなっちゃいますよ!」

「えー。それは後輩が欲しいものでしょう」

「先輩。お得な品も無くなっちゃいますよ!」

「えー。家賃も光熱費も払っていないのにお金ないの?」

「先輩。それとこれとは別です!」

「食費だって、お菓子や冷蔵庫の食品にご飯とパンまで、私が買ったものを勝手に食べて、後輩のエンゲル係数めちゃくちゃ低いはずよ?」

「先輩。とにかく買い物に行きましょう!」

「……後輩。さっさと後輩の金の流れがわかるすべての情報を持ってきなさい!」

「えーっと、先輩。今日は、一人で買い物に行ってきまーす♪」

「待てい。三箇日は、先輩として徹底的に後輩の金の使い方を指導する事に決定だ!」

こうして、先輩と後輩のお財布は守られたのでした。

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