第115話 えびえびしすたーず「ようこそ先生の家に」
「先輩。えびえび姉からの電話って何かのトラブルですか?」
「トラブルと言うより連絡不備って感じ?」
「なら、何か対策とか必要ないのですか?」
「上にあげる報告書に改善点として記述しておく程度かな?」
「えびえび姉妹に何もなくて良かったです」
「本当にね。……それより、どうして後輩は私の家に住み続けているのよ?」
「……だって、先輩の家に居候していたら家賃や光熱費がただになりますから」
「後輩には、彼氏の家があるでしょうが!!」
「もう別れましたよ。私の給料明細を勝手に見て、いきなり怒り出したもので」
「わくわくしながら聞くけど、どうしてどうして?」
「……先輩、友達なくしますよ。元彼氏より高給だったのが気に食わないとか言いだして、冷めて別れました」
「うんうん。後輩の言う通り、それは別れて正解!」
「……先輩。どうして笑顔で私の背中をバンバン叩きながら喜んでいるのですか」
「よしよし後輩。今夜は、女性二人で飲み明かそう!」
「……先輩を見ていると、何か深みにはまっていく気がするのですが」
「気にしない気にしない。このまま私の家に居候を続けなさい!」
こうして、二人は次の日に二日酔いで苦労するのでした。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます