第86話 えびえびしすたーず「まきまきわりわり」

またまた異世界。

「間伐材を真っ二つ!」

「間伐材をさらに真っ二つ!!」

「間伐材をさらにさらに真っ二つ!!!」

「先生。いきなり馬車に乗せられて、こんな人家も見当たらない山奥で生徒会長が手刀で間伐材を真っ二つにしてる所を見てなきゃいけないんですか?」

「うーん、そうは言うがえびえび姉よ。調理用と暖房と給湯用の薪の調達を生徒会長にお願いしたけど、薪の調達中に生徒会長が敵から襲われたら、護れるのはえびえび姉妹しかいないからね」

「先生。私たち留守でみんな大丈夫なのですか?」

「えびえび妹は心配性だな。クラスのみんなも強いし副担任のスキルで大丈夫よ」

「どんなスキルなのですか?」

「えびえび姉は知らなかったか。簡単に言うと面の皮の厚さだな」

「先生。生徒会長としてもお聞きしたい話ですわ」

「うーん。副担任ってああみえてずうずうしいからな。そのまま戦艦の装甲より頑丈な皮膚(異世界限定)らしいぞ」

異世界召喚された二年三組の他の人たちは……。

「絶対に納得できないです!」

副担任の叫び声に悩まされていた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る