ちょっと動向確認しておいた方がいいかもなー


6138:2年主席>1

大変です、みなさん

 

6139:名無しの>1天推し

どうしたどうした

 

6140:名無しの>1天推し

アレスくんの家に5人で向かってたよな?

 

6141:名無しの>1天推し

まだ朝なのにえらい

 

6142:名無しの>1天推し

早く行かないと、王城の衛兵も来るかもだしな

そしたら話聞けなくなっちゃうかも

 

6143:1年主席天才

うむ……これは……驚いた……

 

6144:デフォルメ脳髄

天才ちゃん???????

 

6145:名無しの>1天推し

天才ちゃんが驚くレベル!?

 

6146:自動人形職人

視界共有ないと何が起きてるかわかりませんが、これは相当まずいでのは……!?

 

6147:名無しの>1天推し

そんな…何が…!

 

6148:2年主席>1

アレスくん、紅茶を淹れるのがすごい上手。

びっくりしました。

 

6149:名無しの>1天推し

おいおいおいおいおい

 

6150:名無しの>1天推し

こら!

 

6151:名無しの>1天推し

心配したでしょ!

 

6152:自動人形職人

いやでも天才さんがびっくりするほど……?

 

6153:名無しの>1天推し

どんなんやねん

 

6154:デフォルメ脳髄

でも別に天才ちゃん、グルメなイメージないよ。

 

6155:名無しの>1天推し

…………そういえば……

 

6156:1年主席天才

失礼な奴らだな、飲み物はそれなりに嗜むぞ。

味の成分とかグラフにして細分化してやろうか

 

6157:名無しの>1天推し

違う、そうじゃない

 

6158:名無しの>1天推し

それは嗜むというのか?

 

6159:デフォルメ脳髄

そんなもん俺だってできるわ

 

6160:2年主席>1

基本小食で菜食主義、ぽいですよね、天才さん。

あと珈琲とかハーブティーとかお好き。

料理は味薄いけど触感がはっきりしているのが好きで、飲み物は滅茶苦茶濃いの好きだったり

 

6161:名無しの>1天推し

さす>1、よう見とる

 

6162:名無しの>1天推し

へ……偏食なのか?

 

6163:自動人形職人

天才ちゃんの嗜好とそれをちゃんと見てる>1も気になりますけど

アレス君の方は……?

 

のんびりお茶飲んでて大丈夫なんです?

 

6164:名無しの>1天推し

確かに

 

6165:名無しの>1天推し

それはそう

 

6166:名無しの>1天推し

せやった

 

6167:2年主席>1

まぁそうなんですが。

朝一でいきなり押しかけて、「昨日何してた?」はあまりにもどうかという話ですし

 

6168:名無しの>1天推し

それはそう

 

6169:名無しの>1天推し

確かに

 

6170:名無しの>1天推し

前置きは大事

 

6171:1年主席天才

それでまぁまずはお茶でも、となったわけだね

そしたら彼がいきなり慣れた動きで紅茶淹れだして、それがまぁ美味しい。

御影も目を見張ってた。

 

6172:名無しの>1天推し

姫様が!?

 

6173:名無しの>1天推し

それはやばいよ

 

6174:名無しの>1天推し

達人級じゃん

 

6175:自動人形職人

うちのメイド嫁と匹敵する……!?

 

6176:名無しの>1天推し

どこでそんな超スキルを

 

6177:1年主席天才

おい、気持ちは解るがちょっと僕と反応違わないか?

 

6178:デフォルメ脳髄

気持ち解ってて草

 

6179:名無しの>1天推し

しゃーないね

 

6180:名無しの>1天推し

あの姫様、できないことがないんよ

 

6181:2年主席>1

いやほんと、美味しいですね。ちょっと感動しました。

焦りがありましたけど、気分も落ち着きましたよ。

 

6182:1年主席天才

……視界共有しとくか。

 

「それで―――――昨夜、アレスくんどういう経緯であの場所に?」

 

wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

 

6183:名無しの>1天推し

一息ってそうじゃないよ!!!!!

 

6184:名無しの>1天推し

前置き抜きじゃん!!!!!!

 

6185:デフォルメ脳髄

wwwwwwwwwww

 

6186:名無しの>1天推し

>1! 真っすぐが過ぎるよ!!!

 

6187:自動人形職人

姫様も先輩も咽てて草

姫様は笑いこらえてて、先輩は絶句してる感じですけど

 

6188:名無しの>1天推し

急に視界共有始まったと思ったら天才ちゃんそういうことねw

 

6189:名無しの>1天推し

でも、話聞くならこういう感じじゃないですか?

 

6190:名無しの>1天推し

前置きー~~~~

 

6191:名無しの>1天推し

>6189

>1級の素直か?

 

6192:1年主席天才

 

「…………唐突ですね、先輩」

 

「えっ、そうですか?」

 

「……………………」

 

wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

 

6193:名無しの>1天推し

天才ちゃん笑い過ぎなんよ

 

6194:名無しの>1天推し

参った、>1が天然すぎてアレス君がまともに見える

凄い何とも言えない顔してる

 

6195:自動人形職人

今んとこ、なんかしてる確証もないし……

 

6196:1年主席天才

「まぁ婿殿。順を追って、そして腹を割って話した方が彼にも話しやすいだろう。私たちは彼の敵ではないのだからな」

 

「5人……それでも研究生に加え、1,2年の主席の方々に押し入られると身構えてしまうものでしょう」

 

「確かに。だがまぁ、それだけ我々も君を心配しているということだ。な、婿殿」

 

「はい」

 

こういう時の頷きと視線ほんと真っすぐだなぁ。

それはそうとフォン、多分あんま話聞いてないな……?

 

6197:名無しの>1天推し

鳥ちゃんだししゃーない

 

6198:名無しの>1天推し

>1に姫様もいて、先輩にさらには天才ちゃんも控えてる

話すことないのはそう

 

6199:名無しの>1天推し

適材適所ってわけ

 

6200:1年主席天才

 

「……昨日、と言われましても。みなさんと同じように……いえ、注目を浴びていたみなさんとは違い、パーティーは途中で抜け出しました。理由は……正直、いづらかったですから。あの場に居るような人々は父の真実を知っているわけですし。国王陛下から表向きどう公表するかは知っていましたが、それを素直に聴き続けるというのは複雑なものがあります」

 

嘘はついてない。

 

6201:名無しの>1天推し

いや当然のように嘘発見器ずるいて

 

6202:名無しの>1天推し

か、駆け引きの意味

 

6203:名無しの>1天推し

セーブしてるらしいけど、セーブしてるのか?

 

6204:1年主席天才

ここら辺は洞察力と経験則。

心は……まぁ読もうと思えば読めるけど、今はやめておこう。

 

「……なるほど。では、アレス君が殿下襲撃の場に居合わせたのは?」

 

「帰り道だったからです」

 

 

うわ、嘘ついてないぞ

 

6205:名無しの>1天推し

 

6206:名無しの>1天推し

そんなことある?

 

6207:名無しの>1天推し

嘘じゃないんだ……

 

6208:デフォルメ脳髄

まぁ姫殿下が大通りとか通って来てれば、

そりゃアレス君も大通りを通ってもおかしくないか……?

 

6209:名無しの>1天推し

詳しい地形分らんけど、わりと自然か……?

 

6210:1年主席天才

「正確に言えば、戦闘音が聞こえて駆けつけた時にはすでに先輩方がいたので、来てすぐ介入したわけではありません。ただ、一瞬皆さんの隙を突いた者がいたので斬っただけです。……今思えばスぺイシアさんは気づいていたようなので不要だったかもしれませんが」

 

んー……まぁいいだろう。これもほんと

 

6211:名無しの>1天推し

あれ、白……?

 

6212:名無しの>1天推し

むしろ受け答え凄い確りしてるよ

 

6213:自動人形職人

まぁ白であることを確認しにきてるわけですしね

いい方向に話が向いているのでは。

 

6214:名無しの>1天推し

一先ず安心していいのでは?

変に悪そうな態度取られたりしたらとか勝手に心配してたけど礼儀正しいネ

 

6215:2年主席>1

安心しました。

最後に確認しておきましょう

 

6216:1年主席天才

 

「アレス君。昨日の襲撃、その直前に城を出た君。そして……お父さんのこと。―――それを踏まえた上で確認します。君は、殿下への襲撃に関係していませんね?」

 

直球しか投げないなほんと

 

6217:名無しの>1天推し

そこまで直球で聴くか?

>1だし?

そうね……

 

6218:名無しの>1天推し

まぁ……

 

6219:名無しの>1天推し

言うと思ったよ

 

6220:デフォルメ脳髄

さてはて

 

6221:1年主席天才

 

「――――えぇ。しかし僕は無関係です。殿下を害する気は一切ありません。信じてもらえるかは分かりませんが」

 

「信じます」

 

 

6222:2年主席>1

よかったー!

 

6223:名無しの>1天推し

うん、そうだね!

 

6224:名無しの>1天推し

あぁ!!

 

6225:自動人形職人

問題解決!

 

6226:名無しの>1天推し

ヨシ!!!!

 

6227:デフォルメ脳髄

アレス君最早頭痛そうな顔を隠さなくておもろすぎ

 

6228:名無しの>1天推し

ミステリアス系イケメンだったのに、常識人オーラが既に出ているな……

 

6229:名無しの>1天推し

まぁ主席天才ちゃんで次席が鳥ちゃん出しな……

 

6230:1年主席天才

ん? 何が言いたいのかな?????

 

6231:名無しの>1天推し

おハーブ

 

6232:名無しの>1天推し

まぁ天才ちゃんはわりとうまくやりそうだし……

 

6233:1年主席天才

 

「……自分で言うのもなんですが、それでいいんですか? 天津院先輩やフロネシス先輩は」

 

「いいんじゃないか? 婿殿とお前がそう言うなら」

 

「そもそも、尋問ではなく単なる確認です。本当に何かしているのなら王城から尋問なり拷問なり受けるのも時間の問題でしょう。私たちが何もしなくても。つまりこれ先輩と同級生のお節介というわけですね、貴方が別に無関係というなら私たちからそれで終わりです」

 

「……スぺイシアさんとフォンさんは?」

 

「主がそれでいいならそれで。私的にはアレスが怪しいとか良く分かんないし。個人的なこと言うとアレス、別に悪い奴じゃないなーって思う」

 

「僕からは何も。ウィルが納得するならそれでいい」

 

 

6234:名無しの>1天推し

や、やる気がないの……?

 

6235:デフォルメ脳髄

話を聞いて判断する、が爆速すぎて拍子抜け感強すぎておもろい。

 

6236:名無しの>1天推し

頑張れアレス君! 君の先輩は超素直ボーイだ!

 

6237:名無しの>1天推し

実際、先輩の言う通り>1たちがなにかしなくても

問題あれば調べ入るだろうしなぁ。

 

6238:1年主席天才

 

「何かあれば、僕たちはアレス君の味方になります。最も、ただ不安にさせるだけかもしれないですけど。それでももしもの時は……とだけ覚えておいてください。すみません、余計なお世話だとは解っていたんですが、どうしても気になって」

 

「先輩は」

 

「はい?」

 

「……先輩たちはそこまで僕を信じられますか? ちゃんと喋ったのはほとんどこれが初めてでしょう」

 

「君の先輩だからです」

 

うーん言いきる。

 

6239:名無しの>1天推し

隣で>1の先輩がちょっとドヤってるのおもろい

 

6240:名無しの>1天推し

どういう感情なんだ

 

6241:名無しの>1天推し

私の後輩ですよ?

 

6242:名無しの>1天推し

彼の先輩のイメージは私なんですよ?

 

6243:名無しの>1天推し

どっちもありそう

 

6244:自動人形職人

鳥ちゃんが先輩のドヤを見て絶妙に引いてるところまで含めて完成度が高い

 

6245:1年主席天才

 

「君が偶然と前学園長……お父さんのことで不要な疑いを懸けられるのは理不尽です」

 

「――――――ですか。一応、ご心配に感謝を」

 

 

ふむ……

 

6246:名無しの>1天推し

まぁ>1らしいよ

 

6247:名無しの>1天推し

俺ら的には>1が納得してくれるならええねんけどな

 

6248:名無しの>1天推し

大丈夫かな、アレス君からしたらうざってならんか?

 

6249:名無しの>1天推し

うざがるってよりは、>1のストレートさにあきれてるって感じだけど

 

6250:2年主席>1

さっきまでは拙いんじゃないか? って思って急いできましたけど、

なんもなさそうであれ?先走った……?感を今更感じてます。どうしよう。

 

6251:名無しの>1天推し

 

6252:名無しの>1天推し

まぁそういうもんだしな調査とか

二の足踏むのはよくあること

 

6253:1年主席天才

ま、なるようになるだろ。

 

6254:名無しの>1天推し

まぁ

 

6255:名無しの>1天推し

ざつぅー

 

6256:名無しの>1天推し

実際、これからどうなるかだしなー

 

6257:デフォルメ脳髄

天才ちゃんの嘘発見器あるしまぁ大丈夫だろうけど。

 

ちょっと動向確認しておいた方がいいかもなー

天才ちゃん!!!!

 

6258:1年主席天才

何でもかんでも僕に振るな

 








「―――はぁ」


 押しかけて来た先輩たちが帰った後、近所の店に足を運んだアレスはため息を吐いた。

 思う所はある。

 色々と。

 けれど一先ずは休日の日課だ。

 入学前に≪共和国≫から王都に越してきたアレスは、休日は学園の寮ではなく王都内にある住まいに戻っている。

 オリンフォス家の本家、ではないが幼い頃父と一時期過ごした場所だ。

 アレスは紅茶を淹れるのは得意だが、料理はしない。なので、必然的に休日の食事は外食か店で買ったものを家に持ち帰る。

 そして、朝食に関しては昔なじみの店で採るのが習慣だった。

 だからいつもの様に店の扉を潜り。

 いつもの様に禿頭、大柄、色眼鏡サングラス、エプロン姿の店員に挨拶をしようとし。


「…………?」


 彼と話している見慣れない男を見た。

 彼もまた、アレスに気づき視線が合う。

 短髪長身、精悍な顔つきの男性。おそらく二十代後半あたり。

 肉体労働の作業員には珍しくないデニムズボンと質素な白いシャツ―――ここまではよかった。


 良くないのは――――――シャツに、デフォルメされたが描かれていたことだ。


「……………………」


 可愛らしくデフォルメされているとはいえ脳髄である。

 謎に目だけついてキャラクターぽくなっているのが逆に不気味だ。

 というか、イラストが刺繍かと思ったらアレスには良く見たことのない加工で、絵がそのまま貼り付けられているように見える。

 謎だ。


「ふむ」


 口端をひきつらせたアレスに、彼は小さく頷いた。

 低い声だった。


「少年」


「………………な、なんでしょうか」




「―――――良い儲け話があるぞ?」


「すみません失礼します」

 

 


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