韓流ドラマ、日本のドラマ回想記

星の‪りの

第1回 『美男ですね』2011年 日本版 感想

 初めに書きたいと思っていたのは、日本版『美男ですね』の感想です。

 もしかすると、皆さまご存じかと思いますが、2011年7月夏ドラマとして放送されました。(震災後のドラマで、皆の不安な心を癒してくれたというファンメールを多く見かけました)




 当時、初回が振るわなかったようですが、2話、3話と放送されるうちに、視聴率はうなぎ登りになり、多くのファンを集めました。

 最終回では、私の記憶が正しければ、視聴率最高16%台になっていたと思います。



 その『美男ですね』で何が私の心に刺さり、今でも1番好きなドラマとして色褪せずに残っているかをお話します。




 主演は、NHK朝ドラ『てっぱん』で女優デビューした瀧本美織さん、そして、Kis-My-Ft2の玉森裕太さん、同じグループの藤ヶ谷太輔さん、Hey! Say! JUMPの八乙女光さんでした。



 瀧本美織さんは当時まだ19歳で、玉森さんは21歳、藤ヶ谷さんが24歳、八乙女さんが21歳という若い主演たちでしたが、韓流ではチャン・グンソクさんとパク・シネさんの主演という世界的にも有名な俳優さんたちだったこともあって、皆さん日本版を演じることへのプレッシャーが大きかったそうです。



 しかし、私はいち視聴者として、そんなことは全く気にしていませんでした。とにかく女の子が男の子のフリで人気ロックバンドA.N.JELLに入り、そのリーダーと恋に落ちるというストーリーが面白そうで観ている内にどんどんはまってしまいました。




 あらすじは、A.N.JELLの3人のイケメン男性たちが、主人公の男の子のフリをして仲間に加わった女の子を好きになる多角関係のようなラブコメですが、女の子だとバレないようにするさまや、とうとうリーダーの桂木廉かつらぎれんにバレて、二人の秘密ができ、いつの間にか恋に発展する夢物語が良かったところです。

 しかし、実はもっとお話は深く、二人の両親の確執かくしつにまで関係してきます。


 親が敵同士のラブストーリーは、どこか『ロミオとジュリエット』に似ておりますが、困難な状況を乗り越えハッピーエンドになるまでの展開が醍醐味だいごみで、見たことのある人なら誰もが今も1番心に残る作品として挙げるほどです。



 私はこの作品で、瀧本美織さんのファンになり、未だに彼女の演技の虜になっています。また、当時は役者としてはまだ無名だった玉森さんにも注目していくうちに、彼の演技にどんどん引き込まれました。


 またこの2人の相性の良さは計り知れず、本物の純愛ストーリーを観たような充実感がありました。

 今ではもう11年も経ってしまいましたが、それでもまだあの時のドラマを見返しても何度も泣けてしまうほど、初恋や純愛の甘酸っぱさと、様々な壁を乗り越え結ばれた2人をずっと応援したくなるような、大人が1番観たいのは、こういうラブストーリーなのではないかと思うドラマです。



 時代の流行はやりもあるでしょうが、出会ってすぐに深い関係になるようななドラマなどよりもずっと心の奥深く響きます。つまり、本当の大人のラブストーリーとは、本来、こういう『純愛』と呼ばれるものなのではないかと思いました。



 韓流ドラマの良さを生かした日本版ならではの細やかさで、主役の恋人同士の二人が互いにかれ合うようになる自然な展開に無理がなく、時に大きな障害が出てくる度に、頑張れ! と思わず声をかけたくなるほどでした。



 主演の皆さんたちでも、しばらくの間、『美男ですね』が忘れられず、引きずってしまった、とまで言わしめるほど魅力的な作品です。



 テレビでご本人が言っていましたが、このドラマで公私共に初のキスシーンだったことも、瀧本美織さんにとって心に残る作品だと言う所以ゆえんのひとつかもしれませんね。



 兎にも角にもこのドラマは、私が生まれて初めてDVDセットを大人買いした貴重なドラマなのです。

 今でも主演の皆さんの活躍を見せていただき、あの頃のように応援していますし、あの頃以上に磨きがかかった演技にも注目させて頂いています。



 そして、私の書く運命のツインレイシリーズも、この『美男ですね』の作品に大きな影響を受けました。

 普通の女の子のシンデレラストーリーは、女性の永遠の夢ですよね❣️



 素敵な作品をたくさん観て、またいい影響を受けたいなと思います。



 まだご覧になってない皆さまも、玉森さんのことを他の作品で知った皆さんも、この作品で、まだ見たことのない玉森さんのクールな桂木廉かつらぎれんをぜひ1度ご覧くださいませ!

 驚くほどの別人ぶりにまた彼の新たな俳優としての魅力を感じられるはずです。



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