生きるのに必死だった
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第1話 夢と現実
「うわぁ!」
幼いながらに私は憧れの心を抱いた。友達が可愛いおもちゃを持っているからという理由ではない。
5歳
私は初めて国民的アイドルのライブを見に来た背が低く、大人たちが立っていると大人たちの足しか見えない、、。だから父が肩車をしてくれたステージの上でキラキラ照明に照らされ汗をも輝かせている美しい"アイドル"が踊っていた。
私は憧れを抱いた。たくさんの人に大きな声援を貰いそれに愛を届けていたのだ。会いに行くアイドル、愛を届けるアイドル、まさに、その存在に心を揺すぶられたのだ。
16歳
「はぁ、」
私は大きな溜め息を着くのが日常になっていた。高校2年生、世間では流行りの中心のJKという立場なのに何故だろう、流行りを作るほど流行りに乗るほど気分が上がらない。私は10歳の時からずっとアイドルのオーディションを受け続けた、なれる訳ないそう思いつつずっとオーディションを受けるのはすごく苦しかった、でも、もしかしたらという期待もあった。
私は諦めて芸能のスクールに通った。家系は父と別居になり苦しい方だが母がお金を出してくれた。ただし、1番安い半年コース。。でも夢に近づけるのならと思っていた。私は商業高校に通っている。他校より勉強量が多いし土日に検定だってある。そして、バイトもしていた。当然スクールなんてままならない。行ける日数はほとんどなかった。ある日スクールで「配信活動をやってみないか?」と言われ、スクールに行かなくても夢に近づくなら悪くないと思い「やりたいです!」といった。馬鹿だった。余計スクールが行けなくなったのだ。配信でも、イベントに出たりしたが配信中コメントは少ない、フォロワーは伸びない、圧倒的"向いてなさ"を感じた。
私はアイドルという夢のために1ヶ月ある夏休みも友達と遊ぶことなくスクールと配信に時間を費やした。毎日、配信が終わると楽しくなさに涙が出た、。向いてない。向いてない。アイドルなんてなれない。青春が惜しいなんて思ってしまうから。私はその時11年間背負った夢を諦めた。あの憧れを持ったことに対し、無責任になった。
半年なんてあっという間に過ぎ去った。
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