第45話 事件解決後
事件は首謀者であるグラットが消えた(厳密に言うと魔界に置いてきた)ことによりあっという間に鎮静化。
チンピラたちによって荒れ狂っていた学園内は教職員たちの活躍もあって全員捕らえることができ、彼らの証言からバックにいたのがグラットであると発覚した。
しかし、そのグラットは事件以降まったく姿を見せず。
困った学園側は予想通り、騎士団や魔法兵団に話を持っていったようだ。
恐らく、以前のままであったならもみ消されていただろう。
それがこの前の変態教師とは異なる点だな。
バックについている存在の大きさが違う。
そうやってこれまでも生き延びてきたようだ。
――ところが、今回は違う。
以前手を結んでおいた魔王セヴァクに気に入られたグラットは、もう人間界へ戻ってこられないだろう。
因果応報。
ヤツがこれまでしてきた悪事の数々は到底許されるものでもない。
だが、仮に騎士団へ身柄を預けたにしても、ヤツは何かしらの手段を講じて無罪放免を勝ち取るだろう。
ジェロードもそれを見越して派手に暴れるつもりであったが、今回の件でその引き金となるグラットがいなくなったため、これからは大人しくなるはず。
さらに学園を去る時には、
「もう一度真面目に勉強してみてもいいかもな」
と言っていた。
学園に戻ることはないかもしれないが、才能ある若者が正しく生きる道を見出してくれたというなら今回の事件を解決させた甲斐がある。
もっとも、俺にとっての最重要項目――【死亡フラグの回避】も達成できたので万々歳といったところか。
◇◇◇
舞踏パーティーの翌日。
今日は臨時休校ということもあり、俺とテオリアは自主鍛錬をしようと演習場を訪れた。
「結局、あなたはグラット先生に何をしたの?」
「それは秘密だ」
「もう! そればっかり!」
魔王との契約云々についてはもう少し頃合いを見図るとするか。
演習場に入ると、どうやら先客がいたらしい。
おまけにその人は昨夜まで一緒に行動をしていたサラ先輩だった。
「あら、あなたたちも自主鍛錬?」
「そのつもりです」
「ちょうどよかった」
ちょうどよかった――というのはどういう意味だろう。
顔を見合わせる俺とテオリアを尻目に、サラ先輩はゆっくりとこちらへ歩み寄ると驚くべき提案をした。
※本作はあと2,3話で一旦閉じ、ドラノベコンテスト用の新作を4月から投稿していきます!
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