過去の英雄は幸せを求める

簡単お手軽

第1話 登場人物

アイリーン・ガルム・ヴァンド


皇国の片隅の開拓地であるヴァンド辺境領主の三女として新たなる生を迎える。

前世は英雄と呼ばれ、千年以上魔の群より人類を守ってきた守護者。

長い生は人類の数多の腐敗を目の当たりにしてしまい、絶望し心を閉ざす。

そして、前世の記憶を持ったまま生まれたため、信頼する者にしか心を開かない。

そのため、姉2人、義理の妹1人に重い愛情を注ぐことに……。

必要と判断したため、現在は皇太后の護衛に就き、伯爵位と同等のガルム特爵の爵位を持つ。

ただ一人、たった一人で現存する魔王(ただの大きい魔獣)に対抗できる。

一人称は吾(われ)で、二人称は汝(なれ)。



ヴェルヴェーチカ・ヴァンド


現ヴァンド辺境領主であり子爵位を持っている。アイリーンの姉で長女。

前世の記憶を有しており、実態は魔の軍勢を治めていた魔王。

長い時を過去のアイリーンと相対しており、敵であり理解者。和解済み。

アイリーンを転生させた張本人。

現在は前世の知識を少しづつ普及し、開拓地を豊かにしようとしている。

妹たちが可愛すぎて愛情が深くなるのはどうしようもない。仕方ない。



リズベルタ・ヴァンド


ヴァンド辺境領の次女として生まれる異世界の転生者。

前世の知識を有しているがあまり役に立たない。

この世界がかつて遊んでいたゲームに酷似していることに気付く。

生まれた頃より足が動かないため、歩くことが出来ない。

アイリーンとヴェルヴェーチカの過去(前世)を知る理解者であり協力者。

気が弱いが芯が強い。

現在はヴェルヴェーチカを支えるために働いている。

領民には深く愛されておりファンクラブも結成される程に。



メアリー・ヴァンド


ヴァンド辺境領主であるヴェルヴェーチカの養女。

ある子爵家の妾腹として産まれ虐げられて育ってきた。

大平野に捨てられしまうも、アイリーンに命を救われる。

何も出来ない自分を変えるために、騎士を志す。

夢はヴァンド辺境領の騎士団設立。

実はゲームの隠しキャラで戦闘能力は極高。

ヴェルヴェーチカに可愛がられるのが好き。

リズベルタの膝枕が好き。

アイリーンを崇拝している。



アマリア・バールク・リゼンダ


リゼンダ皇国の皇太后。

周辺諸国との外交を主な仕事としている。

現王である息子をあまり信用していない。王妃、側妃も同様。

周辺諸国と仲良く出来るのはアマンダの手腕によるもの。

若干仕事ジャンキー。

他国との外交帰りに魔王に襲われるもアイリーンにより命を救われる。

アイリーンと交渉し護衛として雇えることとなり、彼女が爵位を与えた。

アイリーンが心を開く数少ない一人。



ローランド・バールク


バールク前公爵。現伯爵。アマリアの実兄。

隠居していたがアマリアの要請でヴァンド辺境領の後見人となる。

領地の運営・開拓をヴェルヴェーチカやリズベルタに教えながら隠居生活をしている。

かつては中立派閥の貴族を纏めていた穏健派。

良くも悪くも貴族を知っている為、ヴァンド辺境領は癒し。



エルメリア・バールク


バールク前公爵夫人で現伯爵夫人。

ローランドと共にヴァンド辺境領にやってくる。

ヴァンド姉妹に淑女教育を叩き込んだ。

親友であるアマリアの命を救ってくれたアイリーンには絶対の信頼を置いている。

ヴェルヴェーチカやリズベルタから尊敬されている。

メアリーからは恐れられている。

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