第23話 悲話のための竜胆

夢の果て 少年飛燕に焦がれては何もない晩夏を過ごす夜



紫蘭さえ夢に託せば、ああ、無情 どこから現か、分からなくなる



彼岸花 少年悲恋に涙する 拙い小噺誘え、狐



涙から涙を呼んだ秋麗 少年悲話のための竜胆



観覧車 鏡の空の少年と回る灯火 夕波の街と

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