第15話

リク「.....見つけたぞ」


ある任務でリクは動いていた。

元はラジャルが行くはずだった任務に、自ら行くと言い出したのだ。


リク(焦るな....静かに....だけど出来るだけ速く....)


ここは、ガイア達の拠点である。

ここの近辺で失踪事件が相次いでいた。

何かがおかしいと考えた軍は密かに調査をしていた。

すると....ここが浮かび上がった。

失踪とここが関係しているかは分からない、だが関係しているなら救出する必要がある。

調査、救出、敵が現れたら対処せよ。

それが今回の任務だった。


リク「はぁ......はぁ.....」


少しずつ奥へと進む。


コサラ「少し行ってくる」

オニメ「.....無茶はするでないぞ」

コサラ「大丈夫だよ....散歩のついでだから」


少しずつ進む...だが


リク「ふぅ.....かなり進んだと思うが、まだ見つけられない.........」


その瞬間、足音が聞こえた。


リク「!!!!!」

リク(なんだ!?.....気付かれた!?.....)

コサラ「ん?.....ここじゃなかったかな.....」

リク(な....なんだ....あの女.....やばい.....あいつを見るだけで.....汗が止まらねぇ.....バケモンだ.....)

コサラ「ん~」

リク(ここは....とりあえずかくれ)

コサラ「みーつけたっ」


リクの目の前に急に現れた。

慌てたリクは息が出来なくなる感覚に陥った。


リク(やばい.....)

コサラ「うろちょろしてる人が居るから来てみたけど....何が目的かな?」

リク「ぐっ.....」

コサラ「怖くて話せないかな.....まぁいいや、どうせ殺すし」


そう言ってコサラの手を振りかざし


リク(動け....)

コサラ「ここまで長旅だったでしょ」

リク(動け....!!)

コサラ「お疲れ様」

リク(動け!!!)


コサラの攻撃をなんとか避けることができた。


リク「はぁ、はぁ、はぁ」

コサラ「ありゃ」

リク「危なかった....とりあえず、ここは戦うしか.....」


覚悟を決め、コサラの方に目をやると。

とんでもない光景がリクの目に飛び込んできた。


リク「......なんだ、それ.....」


リクが寄りかかっていた壁に、コサラの腕が突き刺さっていた。

もし避けていなければ、体に穴が空いていただろう。


コサラ「ん?わかんない?普通に.....能力だけど」

リク「そら....そうだわな」

コサラ「僕の能力は体の至る所を鉄に変えること、鉄に変わった部位は形を変えることも可能....例えば、刃物とかね」

リク「なるほど....そういう事か」

コサラ「さぁ...戦うんでしょ?来なよ」


分かりやすく、リクを誘う。

罠ではなく、そんなことをしなくても勝てるという自信の表れだった。


リク「.....お前たちの目的はなんなんだ」

コサラ「言う必要はないと思う....」

リク「じゃあ質問を変える、ここの近辺で失速事件が多発している、お前らの仕業か」

コサラ「ふふふふ.....そうだよ、でも....それだけじゃない....ふふふふ.....」

リク「それだけじゃない......まさか....今まで世界中で起きている無差別襲撃は....」

コサラ「全部僕たちが仕向けたことだよ」


無差別襲撃。

世界各地で村や街が無差別に襲撃される事件が起きていた。

襲撃犯には人間から#能力者__ゴッドギフト__#まで参加していた。


リク「それで何人死んだと思ってんだ....俺の仲間も.....それの対処で何人も死んでる」

コサラ「へぇ、それは気の毒だね」

リク「ふざけるなよ...」

コサラ「一々殺した人の数なんて数えちゃいないし。でもまぁ.....ここでひとり増えることになるね」


リクは肩を震わせ怒りを露わにするも、あくまで冷静を保っていた。


リク「.....#大地の母__ゴッドマザー__#!!」


辺りから木々が生えて、リクとコサラがいる場所を囲んでいく。


リク「俺の能力は自然を操ることだ」

コサラ「ほう.....面白そうだね.....」

リク「そうかよ.....ならせいぜい楽しんでみろ!!」


To be continued

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