第13話

アンデ「なぁ、ハルマ」

ハルマ「ん~?」

アンデ「この対人訓練っていつまで続くんだろうな」

ハルマ「さぁ、もうかれこれ2週間くらいずっとやってるよね」


どうやら同じような訓練が長く続いているようだ。

だが、そのおかげで能力の扱いがかなり上手くなった。


ケイタ「お、2人いるじゃ~ん、何話してんだ?」

アンデ「いや、この対人訓練いつまで続くのか話してたんだ」

ケイタ「あ~、確かにな、もしかしてそろそろ任務とか入んのかな!」

ハルマ「ん~、そうだとしても最初は簡単なものだと思うけどね」

リク「おーい!そろそろ再開するぞー!」

ハルマ「あ、はーい!」


別の場所では....


ブラット「なにぃ!?襲撃にあっただとぉ!?」

ラジャル「はい」

ブラット「おま....なんでそんなことに....」

ラジャル「狙いは俺だったと思いますよ」

アオ「私と別れたあとにそんな事になってたなんて....」

ブラット「なんだ、この前のやつらと関係あるのか?」

ラジャル「可能性は低いですね、もしそうなら真っ先に訓練所の部下達を狙ったはずです、能力はかなり強力でしたから」


ラジャルが昨日の事を自分の見解もまぜて報告していた。


アオ「それでしたら、なぜ単独で....」

ラジャル「さぁ、でも誰かに命令されて動いてるようには見えなかった、でも間違いなく協力者が居る」

ブラット「ということは、命令されたのではなく、利用されたという方が正しいか」

ラジャル「はい、俺もそうだと思います」

ブラット「.....敵から狙われるのは珍しいことでは無いが、それでも数が多すぎる....一体何が狙いなんだ....そういえば、リクはどうなんだ?」

ラジャル「訓練を見てもらっています、ブラットさんが言っていた"あのこと"も他と協力しながら順調に進んでるみたいです」


そしてまた場面は変わり、ハルマ達は訓練に励み終わりに向かっていた。


リク「よし、そろそろ終わるか!」

ハルマ「ふぅ.....」

リク「ほい、おつかれ」

ハルマ「あ、リクさん、今日もありがとうございました」

リク「これも俺の仕事だからね、気にしなくていいよ」

ハルマ「この前、リクさんのおかげで成長できたんです」

リク「ん?あ~、あれか、それをものにしたのはハルマだから、胸を張りなよ!」

ハルマ「ありがとうございます!」


あの時、リクがハルマに声を掛けていなかったら、何も得るものは無かったかもしれない。

それでも成長したのはハルマ自身の力。

そう言い切るリクだから、ハルマ達からの信頼が厚いのだろう


アイズ「あ!リクさん!」

リク「ん?なんだ?アイズ」

アイズ「すみません!また居残りに付き合ってもらえますか?」

リク「おー!いいぞ!」


"また"ということは、恐らく何度も見てもらっているのだろう。

成長が早いのは何もハルマだけでは無い、アイズもここの所急成長を遂げていた。


ハルマ「....僕も頑張らないとな」


いつでも任務に出られるように今は成長を続けよう。

それが10人で誓ったものだった。


アオ「大丈夫なんですか?」

ラジャル「ん~?大丈夫だよ、敵も全く大したことなかったし」

アオ「そうですか....」

ラジャル「それより、ハルマ達はかなり成長してるね~、ホント最初とは見違えたよ」

アオ「そうですね、最近私達に色んなことを相談してくれますし、志は全員高いです」

ラジャル「うんうん、良い事だよ、そろそろ次に行こうか」

アオ「あ、もう行くんですね」

ラジャル「もちろん!彼らなら必ず生き残れるよ!」


━━━━━ある敵組織の拠点


クウラ「あ、そういえば言い忘れてたんだけど」

レイカ「なんだ?」

クウラ「この前....ほら、何か居たじゃん」

レイカ「誰だよ」

クウラ「えっと....なんかここに来たバカが居たじゃん」

ビャクヤ「あ~、なんか俺がお前らの力になってやるとか言ってたやつか、どこで俺らを知ったんだかな....名前なんて言ってたっけ」

ルビア「....ナリバ」

クウラ「そう!そいつ!」

オニメ「そやつがどうかしたのか?」

クウラ「いやぁ、色々とめんどくさかったから、ラジャルっていう男を殺してきてって言ったじゃん」

ビャクヤ「あ~、そういや言ったな、どうせ死ぬだろうけど」

クウラ「うん、昨日死んだ」

オニメ「そうじゃろうな、馬鹿な男じゃな」

コサラ「ねぇ、みんな、ガイアどこに行ったか知らない?」

オニメ「ガイアなら.....あそこにおったぞ」





ガイア「頼んだぞ.....フェイ、ジャック」

フェイ「了解です」

ジャック「了解だ」


また新たに出てきた敵....一体誰なのか。

こいつらの狙いは一体何なのか....

また少しずつ、この魔の手がハルマたちに近づいていく。


To be continued

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