(二)-15
まさか幹事長自ら電話をしてくるとは思わなかった。ということは、首相もこの件を重く見ている事に他ならない。それは即ち、この件の始末をしっかり付けなければ次の選挙で党から支援を受けられなくなる、ということであった。
記事について危機感を覚えたのもあるが、幹事長からの電話はそれ以上にプレッシャーであった。本気で何とかしなくてはならない。
松ヶ浦はすぐに携帯を取り出して電話を掛けた。相手はもちろん、同業の同志四人だった。
(続く)
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