(一)-4
渚はそう言って笑顔を作った。取材相手に録音を拒否されるのは毎回のことだ。だから、対応は慣れていた。
「そこまで言われるなら……。誰にも言わないで下さいよ」
「もちろんです、ありがとうございます」
渚はICレコーダーのスイッチを入れた。細長い棒状の端末の一番面積の小さい面のLEDライトが赤く点灯した。
「では始めます。二〇■■年■■年■■日、現在時刻朝六時三分、■■■■■■の駐車場。取材者は文潮社記者、長森渚」
(続く)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます