火消し
筑紫榛名@12/1文学フリマ東京え-36
(一)
長森渚は埼玉県内のファーストフード店にいた。環状八号線から枝分かれして北上してゆく笹目通りをしばらく行ったところの郊外型のロードサイド店舗だ。モーニングタイムで客入りはまばらだったが、これから仕事に向かうであろう人で、店内の席は半分近くが埋まっていた。
渚は店カウンターで注文したホットコーヒー二つを両手でそれぞれ受け取ると、駐車場への出口へ向かい、ガラスのスライドドアのセンサーを感知させて店を出た。
駐車場に出ると、店舗の建物から最も遠いところに停めてあるシルバーのセダンへまっすぐ歩いて行った。
(続く)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます