ICE CRIME!!!!!!!!!
エリー.ファー
ICE CRIME!!!!!!!!!
「この壁を壊したいのです」
「では、ペンギンはいかがでしょうか」
「ペンギンですか」
「そうです。爆弾ペンギンです」
「そうです。変なおじさん、みたいに言われても」
「いやいや、そうです。爆弾ペンギンおじさんです」
「真剣に聞いてると嫌な気分になるな」
「この壁を爆弾ペンギンを使って、壊します」
「できますか」
「できると願う力がペンギンの爆発力になります」
「爆弾キリンはいますか」
「ミサイルキリンはいます」
「ミサイルキリンは何ができますか」
「簿記ができます」
「確定申告はできますか」
「面倒くさがりますが、可能です」
「爆弾イルカはありますか」
「イルカ爆弾ならいます」
「イルカ爆弾の性格を教えてください」
「基本的に温厚です。ただし、爆発させようとすると怒りだします」
「でしょうね」
「イルカ爆弾なんて最低なものを使おうとするのですか」
「いや、使いません。イルカが可哀そうです」
「あなたを試していました。あなたにイルカを不憫に思うことができる心があるなら、私はあなたを信じることができます。とっておきの爆弾を渡しましょう」
「どんな爆弾ですか」
「コウモリ爆弾です」
「やめておきます」
「コウモリが嫌いなのですか」
「トラウマがありまして」
「そうですか。残念です。では、ゴキブリ爆弾はどうでしょうか」
「ゴキブリに恨みでもあるのですか」
「ゴキブリに恨みのない人間がいますか」
「例えば、ノミ爆弾なんてありませんか」
「昔、開発しようとしました。しかし、技術的な問題が多くやめてしまいました」
「カッテージチーズに爆弾を乗せてパーティで出そうと思うのですが、アドバイスをお願いします」
「食品と爆弾の組み合わせは悪いと思います。やはり、爆弾は動物に限ります」
「人間爆弾はどうでしょう」
「そちらは既に稼働しています」
「なるほど。見せてもらうことはできますか」
「可能ですが、かなりショッキングです。よろしいですか」
「少し考えさせてください」
「人間爆弾は非常に有能です。それはお約束します。しかし、人権団体がうるさい」
「まぁ、そうでしょうね。私も、目をつけられたことがあります」
「こちらの研究施設は、人権団体から四度ほど爆破予告を受けています」
「それは、大変でしたね」
「ただ、そのようなリスクを抱えても、得られるリターンが非常に大きいのです」
「私のような者が訪れるから、ですか」
「その通りです。爆弾は、最高の武器であり、人間が発明したものの中で最も上等です。ただ、少しばかり規制が強くなってきた面は否定できません」
「爆弾以外に使えそうなものはありませんか」
「教育があります」
「形のないものを売るわけですか」
「形を持たない方が、持ち運びが便利ですし、影響力は強大です」
「教育は武器になるということですか」
「いえ、武器ではありません」
「では、なんでしょうか」
「教育とは国家です。教育とは軍です」
「私が言うのもなんですが、汚れた思考ですね」
「教育の偉大さを端的に表していると思いますがね」
ICE CRIME!!!!!!!!! エリー.ファー @eri-far-
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます