第18話、甘々なお昼寝

 ベッドの上で横になると純白はぎゅっと俺の体に抱きついてきた。まるで猫みたいにすり寄ってくるのが可愛くて、俺は純白を腕枕に招待した。


純白は嬉しそうに微笑むと、俺の腕を枕にしてすりすりと頭をこする。


「えへへ。兄さん、甘い香りがします」

「さっきパンケーキ焼いた時、服に匂いがついちゃったかな? 着替えた方がいい?」

「着替えちゃだめです。この匂い、凄く好きです……。大好きな兄さんの匂いとパンケーキの甘い香りがして……」


 純白はそう言いながら鼻を鳴らして俺の首筋に顔を埋めてた。


「んっ……。兄さんの匂い、好き。大好き……ずっとこうしていたい」

「俺も純白の匂い、大好きだよ。いつも甘くていい香りがする」

「嬉しいです。兄さんもわたしと同じ気持ちなんですね。えへへ、幸せ……」


 純白は嬉しそうに笑いながら頬を緩ませる。そんな妹が愛おしすぎて、俺も自然と笑顔になっていた。


「ああ……兄さん。兄さん……っ」


 純白は俺の首筋に顔を埋めながら、とろけるような甘い声を聞かせる。


 ふわりとした髪に手を乗せて撫でると純白は目を細めて頭を擦りつけてくる。それがまた堪らなく可愛い。


 もっと純白を可愛がりたくて柔らかな髪を撫で続けていると、純白がゆっくりと顔を上げてくれた。


 目が合う。


 潤んでいる瞳は熱っぽくて、上気した肌はほんのりと赤みが帯びている。俺の事をじっと見つめる今の純白から甘い吐息が漏れ出していて、そんな妹と触れ合っている事に胸の高鳴りを抑えきれなかった。


「ふふ、兄さん。どきどきしてる……。わたしもです、ほらすっごくどきどきしてます」

「純白……ちょっ?」


 純白は俺の手を取ると、そのまま柔らかな膨らみに触れさせる。


 以前くすぐり合った時は、父さんが帰ってきて、結局俺は純白の柔らかなそれに触れなかった。でも今日は絶対に邪魔が入る事はない。それが分かるから純白も遠慮なく俺に胸を触らせているのだ。


「兄さん、どうですか……? 分かりますか……?」

「わ、分かるけど……分かるけどそれよりっ……」


 純白はスーパーで買い物して帰ってきた後、水色のワンピースから部屋着姿に戻っていた。白色のTシャツにハーフパンツのラフな格好、そしてまただ……純白、またブラを着けてない。

 

 純白の豊満で柔らかい胸の感触。それはマシュマロのように柔らかく弾力があって、それでいて張りがある。指先が埋まるくらいの豊かな双丘は温かく、ドキドキと心臓の高鳴りが伝わってきた。


「えへへ。兄さん言いましたよね? もっともっと甘えていいって、わがまま言ってもいいって。だから兄さんの事をもっと感じたくて、帰ってきて着替えた時にブラジャー外しちゃいました」

「っ、やっぱり……」


「だって兄さんの手が好きなんです、あったかいです。安心します。兄さんの手で包まれるの、すごく心地良いのです」

「だからって……このまま触っちゃうのは、その……」

「遠慮しなくて良いのですよ? わたしは大好きな兄さんの手で、もっとたくさん触って欲しいです」


 恥ずかしそうにはしているものの、それでも俺を見上げる妹の表情はどこか期待をしているようにも見えた。


 それに触れている俺の手のひらに、つんと硬いものが当たっていて、それはどんどんぷっくりと大きくなっていっていく。それが一体何なのか、どうしてつんと勃っているのか、それを理解した瞬間に、俺の顔はびっくりするくらいに熱を帯び始めた。


「あは、兄さん。顔が真っ赤になってる。可愛いっ」

「純白だって真っ赤じゃないか……」


「えへへ、兄さんが照れてくれるからですよ。そんな兄さんを見ているとわたしだって、照れちゃいます……」

「も、もう……純白は……っ」


 純白は無邪気に笑いながら、再び顔を首筋に埋めて甘えるようにすり寄ってきた。


 純白の胸の鼓動がさらに強くなっていく。それを感じるだけで俺の体温はどんどん上がっていった。


「兄さん……大好きです。愛しています。いっぱい甘やかして……」

「うん、いっぱい甘やかすよ。だから純白もいっぱい甘えて」

「はい……。たくさん甘えさせてください。もっと、ぎゅってして……」


 俺は言われた通り純白を強く抱きしめた。すると妹はより一層甘い声を聞かせてくれる。


「兄さん。兄さん……っ。んっ……」


 ただ抱き締めあっているだけなのに、純白は気持ち良さそうな表情を浮かべて俺を見つめる。艶っぽくて、色っぽい、とろんとした目付きだ。


「兄さん……っ。撫でて、ください……。頭、撫でて欲しい……です」


 おねだりする純白が可愛くて俺は言われた通りに妹の頭を優しく撫でる。さらりとした銀色の髪は絹糸みたいに滑らかで、手触りがとても良かった。


 すると純白は目を細めながら嬉しそうに笑った後、俺の耳元に口を寄せて囁いた。


 甘くて蕩けてしまいそうになる声。


「耳も触って……っ」


 甘えた声でお願いする純白の言う通りに、俺は妹の耳に手を伸ばす。小さくて可愛い純白の耳を指先でなぞると妹はぴくんっと体を震わせた。


「純白のここ、可愛い」

「にいさんっ……恥ずかしい……」


「くすぐったかった?」

「ううん……気持ちいいです、もっとして欲しい……っ」


「いいよ、ほら」

「んんっ……兄さん……っ」


 俺が小さくて可愛い耳を指でなぞると、純白はビクビクと震えながら俺に抱きついてくる。もっと可愛い声が聞きたくて、俺は何度も純白の耳を触った。


 優しく触れる度に純白は可愛らしい声を漏らして身体を震わせていた。そんな妹が愛おしくて堪らない。


 愛くるしい反応をしてくれる妹が可愛くて、愛おしくて、もっともっとしてあげたくなる。純白を喜ばせたい、幸せにしてあげたいと心の底から思った。


「純白、大好きだよ」

「わたしも兄さんが大好きです……」


 純白は俺の腕の中で小さく微笑んでくれた。


 窓からの暖かな日差しと、互いの甘い香りを感じて、俺達の瞼は徐々に重くなっていく。


 すうすう、と聞こえる純白の小さな寝息。それを耳にしながら俺も妹を抱き寄せて静かに眠りについた。


 穏やかで幸せな時間が流れていく。

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