ハワイへ行きたい 3

ホテルの外に出ると太陽が煌めいて眩しい

今は昼なのか

そろそろお腹すいたなあ

何かレストランらしきところでも…

あれ?

おかしな事に気付いた

昼?

空港に着いた時は夜だったはず

あれからどのくらい経った?

精々数十分程度だ

私は海を眺めに行った

すると煌めく海の向こうに何か見える

こちらに来てるようだ

あれは……

え、あれ、なにか黒いもの

それはこちらに迫り、やがて景色の全てを覆った

全てが黒に飲み込まれた

気が付くと、またハワイの海沿いにた

あれは、夢だったのかなあ…?

風景は昼だ

時刻は午後2時となっている

とりあえず、ホテルへ帰ろう。なんか疲れた

するとおかしな事に気が付いた

ハワイは英語。

だけどこれ、英語……?

ローマ字を反対向きにした文字だ

ホテルの人に話しかけてみる

すると日本語なのかも分からないけど、何かふにゃふにゃと言われた

何語なんだろうこれ


分からないので、取り敢えず部屋に戻った

すると部屋の中の文字もおかしい

日本語なのか分からないけど、ひらがなや漢字が全部、反対になっている

漢の漢、ならさんずいの部分をそのまま右に倒したような感じになっている

どうなってるんだ

これは…… まさか

私は急いでホテルを飛び出して、ハワイに着いたあの飛行機のところまで走って戻って行ってみた

飛行機の扉は開いている

中に入る

すると奥の方で誰かがいる

勇気を出して近付いてみる

すると向こうがこちらに気が付いた


「おや。お客様。いかがなされました?」

男の人の声だ

私「このツアーって、何が目的なんですか?」

「おや。」


その人は暗闇から出てきたが、驚いた

国王様なんでしょ

絶世の男性で有名なあの我が国の

思わず気が動揺するけれど


私「王様こそ、何でここに」

「私は何気に遊びにきただけだよ。貴方は考えがよく回るようだ。」

私「このツアーの目的って、何なんですか?人を、殺す?」

「違うよ。こちらの世界に人数を取り入れたかったんだ。言語の違いなら、直ぐに覚えていくだろうし。」

私「ふうん。それでみんなをこの異世界線に移動をさせた」

「うん。そう。皆は既にこちらに来ているよ。」

私「やっぱそうだったんだ。みんないなかったもん。王様はこちらで、飛行機の中であの黒い怪物を作っているのですか?」

「そうだよ。あれは私の脳波で生み出したんだ。こちらへワープをさせたかった。海の向こうに設置をして、みんなを飲み込んだ。」

私「まあ、ハワイも楽しかったし、あんまり楽しめてないからこれからこのハワイでだけど、こっちの世界でも暮らしていけるかなあ。私異世界興味あるんだにゃ!」

「そうか。こちらで暮らしてくれるか?それは有難いんだ。是非こちらの世界の環境で暮らして、感想が欲しい。気に入らなかったら戻す。」

私「はあい。いいのよ。王様。じゃあ、これからこっちで暮らすね。元の日本、異世界だけど日本に戻るのは今から6日後かな?そのまま私のお家に帰れるのかな?一人暮らしだけど、お仕事とかもこうも言葉が違ってると」

「心配要らないよ。俺に任せろ。いくら賢い君でもそこまで完璧にはできないんだ。」

私「県一頭の良い大学に入った人を舐めないでね」


「フ。では、6日後にまた会おう。またな猫。案内人は普通にこちらの言葉が喋れる。」


そうして私はホテルへ帰った

あたりはもうすっかり夜だけど


…………なんで「猫」って言われたんだろう………?……?? ?


この後、1週間後にある都内の一室で猫が人気を集めた。何かの言葉を喋る猫のようだ。「不破川」という名前の猫で、魔法の掛かった首輪を付けている。生まれた時からおしゃれで付けているアクセサリー。


首輪には異世界の文字が刻まれている

「こちらの世界では外見は人にしか見えない。知能も人間と同じ。」

人にはそれが何と書いてあるのか読めなかった


終わり

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おあああ〜…! 何だこりゃ 摩訶不思議な惹かれる短話 花華 @aaaaak

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