コーヒー専門店エス・ユー 2

早くみなさんとお会いしたいな

我が生徒達に

その思いを抱えながら

あぁ、私の愛しき生徒達


あぁ見えた

このコーヒー専門店。エス・ユー

街中で見かけて気になって入ってみたのだ

そして出されたコーヒーは美味いものだ

さて、入る


店員「いらっしゃいませ。」

私「ただいま。コーヒーを頂きに来たよん。」

店員「今夜は何に致しましょう?」

私「いつものは、今日はいいかな。私は久しぶりに生徒達に会う楽しみで気持ちが浮かれていて」

店員「なるほど。では、私めがお客様に合ったお飲み物を提供させていただきます。」

私「ほう?」


気持ちを言ったことによって、店員が飲み物を作ってくれるようだ

しばらく待つことにした

すると店の奥から店員が飲み物をトレーの上に乗せてやってきた


店員「お待たせ致しました。」


そうして出されたのは暖かめの飲み物だった

これは

香りはいい香りだ

色は少し赤みを帯びているようだ

こういうコーヒーがあるのか


店員「では、どうぞごゆっくりお召し上がりくださいませ。」


店員は店の奥へ戻って行く

私はコーヒーを口に含む

なかなかの旨味だ。少し薔薇を連想させる様な感じの甘味がある。

美味だが 何かおかしい

私は店員に言おうとした


すると私の意識が薄らいでいく

どうしたことだ?

すると店の奥から再び店員がやってきた


店員「お疲れ様です。お客様。気を付けて旅立たれてくださいね。」


どういうことだ?!

旅立ち、、、、?


店員「お客様の願いは叶えましたよ。無事に。」


! !

私の願いは 叶えられた?

そうか

つまり

私の愛しき生徒達は既に

他界をしていたのか

そして私は

どうりで、私の吸いなれなかった空気感があった訳だ

私はこの時代の存在では無いからだ

私は既に死んでいるが

それにも気が付けなかったのだ

そのまま永遠にこの世を彷徨っていた

さあ、私は旅に出よう


そして先生は旅に出た

店員は笑いながらまた店の奥へ戻って行った


終わり

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