どうも小石です!
@anomaron
第1話
どうも小石です!あっ僕、人間ではないです。普通の河辺の小石です。
えっなんで話せるかって?それはあなたの心が綺麗だからじゃないですか?
僕、結構、独り言いいますけど聴き返してくれる人いないですもん。
せっかくだから聞いてくれません?
僕もともと大きい岩だったんですよ。それが流れて流れて今、小石やってるんですけど、なんかこれって人生に似てませんか?
最初は尖ってたけど時が経つにつれて丸くなってくるみたいな。結局みんな同じ形になるみたいな。それで僕、この後どんどん転がって、最終的になくなっちゃうんだろうなぁみたいな。でも僕、絶望はしてないんですよ。だって砂になって、この地球に堆積されると思ったらロマンありません?
そりゃ最初から宝石になるような石だったらそれはそれで別の人生だったと思いますよ。けど、河原の石は河原の石で案外楽しいもんですよ?途中で削られた自分の分身も別の場所にいるかもしれないですし。だからまぁ、どこかで僕の分身に出会ったら話きいてあげてください。そこら中にいる僕の一部もあなたの話聞きますんで。
あー河の流れ強くなってきましたね。ではまたいつか会いましょう。僕はもうしばらく流れに身を任せます。
どうも小石です! @anomaron
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