第40話 【ペア】

その日から、何か仕事が入ると、アスカの家に行って、二人で仕事をするようになりました。


「アスカが金持ちなのは、知ってる。でも、89年式のフェアレディZとか、良く手に入ったなあ。赤いZは、当時の若者達の人気を、スカイラインGT-Rと二分したんだぜ」


「Zカーね。手に入れようと思えば、何とかなるものよ。それに、私には合ってるから。万九郎には、パジェロがとても似合ってるわよ」


日産・フェアレディZ

フェアレディZ(フェアレディ ゼット、FAIRLADY Z)は、日産自動車が製造・販売するクーペタイプのスポーツカーである。

概要[編集]

GT-Rと並ぶ日産を代表するフラグシップモデルで、日本を代表するスポーツカーとして幅広く知られる。初代は北米市場で大ヒットを達成し、以降のモデルも主に北米市場をターゲットとした開発が行われている。スポーツカーではポルシェ・911とともに一つの車名で半世紀以上継続生産されている数少ない車種である。

日本における通称・愛称は主に略称である「Z(ゼット)」だが、「フェアレディ」とも呼ばれることも少なくない。北米を中心とした海外においては、「DATSUN Z(ダットサンズィー)」「Z-Car(ズィーカー)」などと呼ばれる。「フェアレディ」を冠すのは日本国内のみで、輸出向けは「DATSUN」または「NISSAN」と社名を付して呼称される。現行モデルは北米市場を含め日本国外では「NISSAN 370Z」として販売されている。


4代目 Z32型系 (1989年 - 2000年)[編集]

1989年(平成元年)7月10日 発表

スタイル、パフォーマンスを始めとして、完璧なスーパースポーツカーを目指した4代目が登場。キャッチコピーは『スポーツカーに乗ろうと思う』。バブル景気の絶頂期と崩壊、その後の日産の経営悪化のため2000年9月まで11年間という長期に渡り生産・販売された。カルロス・ゴーンの愛車でもあった。

エクステリアデザインは当時日産自動車デザイン部に所属していた前澤義雄・園勲夫・山下敏男等数名の手によるものである。イメージは獲物を狙う動物であり、静止した状態でも躍動感のあるフォルムを追求した。そして当時のデザインのトレンドを考慮し、従来からの特徴であるロングノーズ・ショートデッキを改め、新たにワイド&ローというスポーツカーの基本的イメージを決定し、日本本来の良さを持ったアイデンティティや、いつまでも沈まないカリフォルニアの太陽に映えるボディデザインを検討したという[11]。また、前澤によれば、マイナーチェンジの際に前後オーバーフェンダーにし、ホイールを17インチ化する計画があったものの実現しなかったと語っている[12]。


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万九郎は、そう言われても、反論する気になりませんでした。

アスカの言う通りだからです。


「それで、今日は、どこに行くの?」


「いや。すまんが、今日は、仕事はないんだ」


「じゃ、私の家を、見物に来たのね」


「ああ。実際、そうだ。いいか?」


「ええ、どうぞ」


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アスカの一軒家は、外見からは、こぢんまりとしています。


でも、家の裏には、広いバックヤードがあります。


2階建てなのですが、ドアの数がいくつあるのか、分かりません。


「この辺は、月の宇宙船の技術を応用してるから」


「月の宇宙船?」


「そのうち、分かるわ。あまり多くの情報をインプットするのは、健康に良くないのよ」


「ああ」


そう言われると、その通りだと、万九郎は思いました。


「最初のミッション。どこになるか、楽しみね」


「ああ。俺も、言ったことない都道府県ならいいと、思ってる」


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その後、万九郎は、当たり障りのない話をして、アスカの家を辞しました。


「面白い県なら、いいな」


万九郎の身体と心に、久しぶりに力が漲っていました。


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さて、どの県でしょう(←まだ決めてない

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