第33話 「延期」とふIOCの決定に金と政治の見え隠れせり

 KADOKAWA騒動で、二年以上前の原稿を読み直す。


     📰


 東京2020は延期になったが、名称は(2021とならず)2020のままらしい。

 すでにCOVID-19がパンデミックとなり、終息など見通せない今となっては、無責任な楽観的先送りでしかない。

 …と思う。

 確かに「オリンピック中止」は莫大な損失をうむだろう。

 …かと言って(追加費用をあてて)延期した末の中止という最悪のシナリオだけは絶対に避けたい。



 クーベルタン男爵が夢枕に立った。

「COVID-19は人類共通の敵です。他者や他国を誹謗しあう時ではありません。地球人として立ち向かいましょう」


 閑話休題


 東京2020を(幻ではなく)早急に「夢の五輪」へ棚上げしてほしい。

 今後の状況によっては、冬の北京2022やパリ2024も同様である。


 今の世界にオリンピックを云々できる余裕などないはず。

 日本から叫ぼう。

「世界中の知や金をCOVID-19対策に集中させたい!」


 いずれ治療薬ができても、それで終わるという保証はない。

 もし(抗ウイルス薬に抵抗する)ウイルス変異が起これば、第二波(COVID-20?)の心配もある。


 クーベルタン男爵のお導きで無事に乗り切れた時こそ「夢のオリンピック」を現実に開催すればよろしい。

「より速く!より高く!より強く!」のオリンピック・モットーを思い出す。


 今こそ、商業主義を本来のオリンピズムに戻す絶好のチャンスでもあろう。


     📰


 あれから二年余…。


 コロナ禍は依然として収束の兆しさえ見えず。


 そして、さらなる試練が…。


 ―― 天網恢恢疎にして漏らさず ――


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