浮気

「え、浮気とかじゃなくてさ、

これはまだ、、」


俺がもごもごしてると、

アキホがキレた。


「あらー、もしかして、速水さん、シンジの彼女気取りかしら?

残念だけど!シンジと、私はもう何年も前からの知り合いで、両想いだったわけよ。

幼馴染ってやつで、幼馴染の恋愛ってことね。だからあなたには邪魔してほしくないし、

つけいる隙なんて与えるつもりないし」


「な…!!」


「シンジくん!!」


「え」


別の方から、可愛い声がした。


そっちの方を振り向くと、

今日の朝、アキホを前にして、

おずおずと引き下がった地味な子がいた。


「私ね、この遊園地で整理券を切るバイトしてるの。こんなとこで会うなんて奇遇ね!

もう、バイト終わったから、

デ、デートしてくれないっっ??」


「はぁ…??」


「え、今朝、諦めてくれたんじゃなかったの…?」


「う、ううん!一度は諦めたんだけど、

帰りがけに見たら、

私服姿、滅茶苦茶カッコよくて、その、、

思い切って誘ってしまったわけなのっっ!!」


い、いや、誘わなくていいケド…。


俺、こ、これからアキホとデート予定であるからして…!!




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