真っ赤

「は、はぁ…」


適当な相槌を打っておいた。

彼女はいそいそとこの場から居なくなり、

俺は暫く呆然と立ち尽くしていたけど、

背後から、ゲーム仲間のシンヤに声をかけられた。


「何、ボーッと突っ立ってんだよ。

授業はじまんぞ」


「あ、シンヤおはよ。

それがさ、俺、女の子に告白された」


「そんなんお前なんか、最近しょっちゅうあることだろーが」


「ああー、ラブレターやっぱし滅茶苦茶貰ってやがる。今日も凄いことになってやがんな

下駄箱ん中」


「水泳の授業が始まる前は全然モテなかったのに、眼鏡を外したら男前とか、マジでムカつく。ま、でも、俺とお前は高校入学時から友達で、仲良しだかんな。しかもガチな男前だったから許してやっけど」


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