日付変更戦線
おぎおぎそ
第1話
太陽の力をまとった巨大な火球が、倒れている俺にとどめを刺さんと迫ってきていた。
「
《
焦げ臭い匂いが充満する。熱を伴った空気のせいで呼吸をするのも苦しくなる。
目の前でなおも膨らみ続ける火球のせいで目がしみるように痛い。眩しさと熱さで火球を直視することさえ困難になっていた。
微かな視界を覆うように揺らぐ焔。胸を支配する無力感。
……あの日と同じだ。
俺は、俺はまた何も助けられないのか。
「……馬君……」
たった一人の弟を。
その存在していた記憶さえも、記録さえも。
「……翔馬君……」
――守れないのか。
「……翔馬君‼ 動いて‼」
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