第9話
ある土曜日。私は具合が悪くて朝起きれず寝ていた。旦那がしゅんこ、具合悪いと義母に伝えにいくと、リビングで、何なのー昨日遅くまで起きてたでしょー、私ばっかり働いてー、メチャクチャ怒ってるのが分かった。色々聞こえてきた。
具合悪いんです。ソッとしておいてください。やっぱり、部屋の灯りチェックしてる、気持ち悪いと
心の中で思ってたけど、義母はワーギャーとうるさい。
もうダメだ。なんかもうヤダ。何かがポキッと、私もうダメだ。
私も辛抱が足りなかったのかもしれない、でも、具合悪いのに働けって、この家族の中では私生きていけない。
すると、義父母のあの娘にはガッカリだ、ダメだ、あれは、という言葉が聞こえてきた。もう私ここにいられない。出る。それしか考えられなかった。
ガッカリ、ダメってどうしてもっと、私を長い目で見てくれないんだろう。
この宗教家族には付き合いきれない。
その日の夜、義母が仕事から帰ってきて、私は起きれなくてすみませんでしたと謝った。シカト。怒っていて、なおかつシカト。この人ホントに頑固頭。
いい歳して、シカト。義母がおかめの般若にみえた。パンチパーマがその顔に、ミスマッチ。いや、パンチ合ってる。
私出よう。このまま、ここにいたら私ダメになる。
次の日、私は少しの荷物をまとめて家を出た。
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