第3話
問題をおさらいするとこうだ。
《おっちょこちょいなあなたの彼氏は、あなたへメールの送信をしそびれちゃっているみたいですね。でも、そのことを彼氏に伝えたら、バレてることがバレてしまいます。彼氏が伝えようとしていた、あなたが行くべき都市名を推測してください。》
彼氏が伝えようとしていたことに関連する情報はメモの2022/09/10の欄に書いてある。しかし、そこには手がかりはない。ホテルを予約した話が書いてある2022/09/02の欄に手がかりがあった。
曰く、
――日本で一番たくさんの人が住んでいる市にあるとっても大きなホテル。
日本一の人口を誇る市区町村は横浜市だ。ちなみにこの情報は、このイベントを予約したときのサイトに記載されていた。まぁ知らなくても調べれば分かりそうだけど。
今回の謎解きは特にインターネットの検索は制限されていないから、調べ放題だ。
「ヨ、コ、ハ、マ、で送信っと」
画面が切り替わって、正解の文字が大きく表示された。
「順調、順調。」
次のストーリーが流れ出す。
――彼氏は横浜のホテルでプロポーズをしようとしてるみたい。
――もうお昼過ぎてるし、出かける準備を始めなきゃ!
――あれ、でも夕方って、何時に行けばいいんだろう……。
――早すぎたら不思議がられちゃうかもしれないし、なんとか彼氏が送ろうとしてた時間がわからないかな……。
――あっ!こんなところにまた彼氏のメモ書き発見!
ストーリーはそこで終わり、次の問題が出てきた。
《彼氏が指定しようとしていた集合時間は何時か、推測してください。》
《選択肢》
《ア.13時 イ.13時30分 ウ.14時 エ.14時30分 オ.15時 カ.15時30分 キ.16時 ク.16時30分 ケ.17時 コ.17時30分 サ.18時 シ.18時30分 ス.19時 セ.19時30分 ソ.20時》
「やけに選択肢が多いな……。」
そして、画面右端のメモマークが点滅している。
タップしてみると、「彼氏のメモ」の下に「彼氏のメモ2」が現れていた。
彼氏のメモ2をタップすると、メモが出てきた。おそらく主人公が見つけたメモだろう。
メモを見る。
当日の集合について。
直接ホテルに来てもらうと、連絡した時点でホテルがわかっちゃってつまらないから、駅集合にしよう。
集合時間は、Iだとちょっと遅いし、3時間前のLだとちょっと早いな。IとLのちょうど中間にしよう。
メモを閉じる。
「よし、2問目解くか……!」
【指示】答えが分かった場合は次の次の話(第5話)を読んでください。
【指示】ヒントを見たい場合は次の話(第4話)を読んでください。
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