令和のちっちゃな恋のあやめちゃん
ヤッキムン
第1話
中学で美術部に入った。
小学生の頃から美術は好きだった。
愛媛県松山市の松山城の近くの中学。
松山城と松山の街並みを描いた風景画で、中学生絵画コンクールの金賞を受賞した。
女の子みたいな体のボクは、小学生の時も
「可愛い~」
って、特に上級生の女子に、追いかけまわされていた。
ボクはランドセルもピンクだったから、ピンクを見つけると
「きゃあきゃあ」
言って、ボクに抱きついてくる。
小学校へも、ショートパンツの上に、チェックのスカートをはいて行っていた。
体操服も水泳着も女子用のを着ていて、着替えも洗面所も女子のほうでやってる。
小学校の修学旅行は別府温泉に行った。
「あやめちゃんは女子といっしょに入りなさいね」
って先生に言われて、女子といっしょに温泉に入った。
たしかに女子みたいだから、いつも女子といっしょに行動している。
中学生になっても、みんなから女子と思われてる。
やっぱり上級生の女子に、すぐ抱きつかれる。
上級生の女子から見たら、本当に可愛く思えるのかもなあ。
家に遊びに来る、小学生の妹の友達はみんな、ボクのことをお姉ちゃんだと思っている。
妹も最初の頃は戸惑ってるみたいだったけど、だんだん開きなおってきて
「お姉ちゃんの、あやめっち!」
って紹介している。
妹も、お姉ちゃんみたいなボクのこと好きだと思ってくれてて、めっちゃ嬉しい。
小学生の時も図工の時間大好きで、ボクの作るのを、いつもみんな興味深く見てくれていた。絵を描いたり、何か作ったりするの大好き。
中学生になって、美術部に入って、絵を描いてる。
小学生の頃から仲良しの優奈ちゃんとは、中学で、いっしょに美術部に入った。学校に行っても、いつも優奈ちゃんのそばにくっついて、優奈ちゃんとしゃべって、優奈ちゃんと行動している。
中学生絵画コンクールでは、優奈ちゃんは銀賞だったから、めっちゃ悔しがっていたけど、ボクの金賞をめっちゃ喜んでくれてた。
でも、優奈ちゃんの描く絵は、オリジナリティーあって凄いって思っている。優奈ちゃんもボクも、絵を描くの、めっちゃ好き。
学校でも、みんなから
「2人はいつもいっしょで、仲良しだね~」
って言われてる。
でもボクは女の子みたいなので、女の子どうしの友達のように見られてる感じ。
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