女子みたいなボク、あやめっち
ヤッキムン
第1話
ボクはあやめ。文女と書いて、あやめ。小学4年生だよ~。
ピンク色めっちゃ好きなので、ピンクのランドセルで学校に行っている。
女の子みたいな体をしていて、女の子みたいに見えるから、5年生や6年生の上級生の女の子から
「あやめちゃん可愛い~」
って言われて、学校でも毎日、追いかけまわされている。
妹は小学2年生だけど、妹の友達は、学校でボクと会っても、ボクのことをお姉ちゃんだと思っているみたい。
ボクは松山少年少女合唱団に入って、歌を歌っている。音楽の時間に、1人づつ歌って、音楽の先生に推薦されて入ったんだよ~。
妹は梅津寺の海で、夏休み中、水泳教室に通ってたから、めっちゃ泳げるようになっていた。水泳だけは、妹に負けてしまう。
妹も水泳だけはボクに勝つから、いっしょに海やプールに行って泳いでも、いつも、どや顔をしている。笑
飛び込みも上手いから、わざとボクに見せびらかしながら、海やプールで飛び込んでいる。
海で水泳を習ったから、海で泳ぐのも、めっちゃ上手い。平気で顔を海につけられるし、海水を飲んでも平気だし、そもそも海で泳ぐことをめっちゃ好きだ。
梅津寺のきれいな海で、水泳を習えて、いいなあ~って思った。
ボクは夏休みは、合唱団の合宿に行って、毎日、歌を歌って、みんなと練習していた。定期公演もあったから、そのための練習をして、公民館とかで歌ってた。
妹は、いつも定期公演に来て、ボクの歌ってるのを最前で観て、手を振って応援している。妹も、合唱団に入って歌いたそうにしているけど、入れるのは4年生からだった。
だから、なおさら、海とかプールに行ったら、どや顔で、ボクに泳ぎを見せつけている。笑
「あやめっちよりも上手く泳げるんだもんね~」
って顔に書いてある。
他のことで、ボクは妹に負けることは何もないと思うけど、水泳だけは妹に勝てない。
そんな妹も、4年生になったら、やっぱり合唱団に入ってきた。
ボクといっしょに歌うのを2年間ずっと楽しみにしてきたみたい。
だから、いつもボクといっしょに練習に行けて、めっちゃ嬉しそうだ。
ボクといっしょに夏の合宿に行けるのも嬉しそうだし、定期公演でいっしょのステージで歌っていることも、めっちゃ嬉しそうだ。2年間ずっとボクの歌ってるのを見て、いつもいっしょに歌いたいって思ってたみたい。
ボクは6年生になって、修学旅行で別府温泉に行った。ボクは女の子みたいだったから、女子といっしょに温泉にも入って、女子の部屋で寝た。
先生にも、そうするように言われた。
ボクは学校でも、いつも女子といっしょに行動しているから、女子もボクのことをいつも女子だと思ってくれている。
別府温泉、めっちゃ気持ち良い~。温泉玉子も美味しい~。
道後温泉とは、また違って、湯けむりのめっちゃ漂っている温泉街。
先生も、そんな温泉街を見せたくて、修学旅行で別府温泉に行ったんだと思う。
別府温泉の近くの高崎山にも行った。お猿さんの置物を妹のお土産に買って帰ったら
「お猿さん可愛い~」
って、めっちゃ喜んでいる。
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