ちっちゃな令和のあやめっち

ヤッキムン

第1話

中1の時は愛媛県松山市に住んでいた。

松山城の近くの中学。

中学生になったら、最初のクラスで、クラスの旗を作ることになった。

学校で、各クラスの旗を作るようにという決まりになっていた。

クラス全員で旗のデザインを描いてきて、その中から、みんなの投票によって、クラスの旗を決定することになった。

みんな、画用紙に旗のデザインを描いてきて、前の黒板に順番に貼り出していき、挙手によって、いちばん多かったデザインを、クラスの旗とすることにした。

全員の旗を貼り出して、みんなそれぞれ、自分の良いと思うデザインに挙手していった。

パッと全体を見て、1つだけ、めっちゃずば抜けてカッコ良いデザインの作品あった。

「あ~、あのデザインぜったい選ばれるだろうなあ~」

って思った。

そして1作品づつ順番に挙手していったけど、やはりボクもカッコ良いと思った、あの作品には、めっちゃ挙手多かった。クラスの半分以上は挙手していた。

半数以上挙手してるんだから、もうその時点で決まりなんだろうけど、最後まで、みんなの作品の挙手の数をみていった。

ボクの作品になって、どうなるだろうって、ドキドキわくわくしていた。そしたら、12人くらい挙手していた。

結局、ボクのデザインは2番目に多かった。

その時

「全員、いちばん絶対的に良いと思える作品を推すっていうわけでもないんだな!それぞれ、自分の好きなデザイン、推せるデザインって違ってて、必ずしも1つではないんだなあ~」

って思って、ボクのを推してくれる人もいたことに、中1の初めに、めっちゃ感動してしまった。


ボクは小学生の頃から美術大好き。

中1の美術の時間に、教室から外に出て、写生をおこなった。といっても、松山城のすぐ近くの中学なので、教室を出たら、もう松山城だったり、お堀だったり、すぐ松山の風景を見渡せる。

その時、松山城と松山の街並みを描いた風景画で、中学生絵画コンクールの金賞を受賞した。


ボクは中学生になって、吹奏楽部で楽器もやりたかったし、バスケかテニスもやりたかった。でも結局、美術部に入って絵を描きはじめた。


松山は坊っちゃんの舞台にもなってて、文学的香りも漂ってるし、市内にはミカン色の可愛い市電も走ってて、どこかヨーロッパ的な雰囲気もある。

小学生の時は松山少年合唱団に入って歌を歌ってて、日本のウィーン少年合唱団みたいな感じもしていた。

また野球などスポーツも盛んだ。

ボクは、そんな松山の雰囲気めっちゃ好き。

梅津寺の海もきれいだし、道後温泉もある。



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