第3話 未来からきた

 あたしは、未来からきた。


って、これは内緒の話ね。

過去の好きな時代へ行ける留学制度を使って。

留学するにあたって、その時代に行ってやりたいこととかをメチャ書いたけど、100人とキスしたい、ロストバージンしたいってゆう本当の目的は、もちろん書いていない。

それ書いたら落とされると思って。

ってゆうか、未来のあたしの時代では、性交渉はしない。

性交はリスクしかないという考え方だ。

出産もしない。

赤ちゃんは、国家が計画的に生産してくれる。

結婚というしばりも、もう ない。

家族とか、自分のDNAを残すとかってゆう考え方もない。

共同生活をするもよし。

1人だけの空間で、生活するもよし。

食べる物は、貰いにいけばいつでもくれるし。

あ、そう、お金って概念もない。

だから、働いてお金を稼ぐってのもない。

とにかく、自由だ。

勉強したい人は、すればいいし。

研究したければ、させてくれる。

時間旅行が自由に出来るから、短期間なら好きな時代へ旅することもできる。


あたしは、3年間の留学制度を使うことにした。

この制度のメリットは、その時代のその国に合わせたオプションをつけることが出来ること。

3年間暮らす家、家族として共に過ごす人、お金など支給される。

その時代の人として、高校の入学手続きから、何もかもすべてを用意してもらえる。

この制度を使えるのは、一応優秀な人ってこと。

あたし、優秀でもないんだけど、なんかの手違いで合格したのかな?

間違いだって気がつかれないように、サラッとここへ来た。


この時代は、アーカイブで何度も見たけど、自由恋愛が許されている時代の中期。

古き良き時代。

お互い裸になって抱き合いヤルあの行為は、動物の交尾と何が違うのだろう?

そこに愛があるのか、ないのか? か?

愛があってもなくても、快感は得られるようだし、何よりも、愛は目に見えないから、そこに愛があるのかは、傍から見たら わからない。






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