スピンオフ第4話

ピノ「君とキングダムで一緒に暮らしたい。このまま残ってくれない?」


と言うと少年は消えてしまった


ピノ「バロクスが切れてしまったのね。。やっぱり一緒に暮らすのは難しいようね。。」


それから実際は数時間なのに、ピノには何日も経ったような感じがした


ピノ(…あれから君はバロクスを使わない。どうしてなの…)


ピノは少年の居場所を調べてみた。


ピノ「あの家ではない。それもテレパシーが弱くなってる。」


何だか嫌な予感しかしない。ピノはすぐに宇宙船に乗り、弱まった少年のテレパシーで居場所を突き止めたのだ。ピノがたどり着いたのは古く大きな建物だった。


ピノは壁をよじ登りある部屋に辿りついた。


そこには拘束されて泣いている少年が居たのである。


ピノ「ここはどこ?」


少年「病気になったみたいだ」


と泣きながら答えた。


少年「もうピノには会えない。」


ピノ「なんで!」


少年「ピノが好き。けど全部僕の妄想なんだよ」


ピノ「妄想なんかじゃないよ!実際に私と話せるし、キングダム!あれは、事実だよ!」


少年「もう会えなくなると思う。薬飲んでるから。徐々に姿も声も見えないし、聞こえなくなる」


ピノ「そんな、君は病気なんかじゃない!ほらバロクス使って!!」


少年「病院に来る前に何度もやった。けどダメだった。。」


ピノ「嫌だよ!君がいなくなるのなんて」


少年「今までありがとう」


ピノ「君のこと一生忘れないから」


ピノはそれから少年に話しかけず、ただそばに居ることにした。段々、少年の様子が変わっていくのを観て、少年をバロクスを使ってキングダムに呼んだことを後悔した。


それから数日、少年は点滴を打ち、薬を飲み続けた。


その間ずっと心配でピノは少年を見守る。


ピノは数日ぶりに少年に話し掛けた


ピノ「私のせいでごめんね。。」


少年「…」


少年から返事は無かった。


ピノは泣きながら


ピノ「君の病気はキングダムには無い。どうしたらいいの。。」


ピノはその場に居られずキングダムに戻って行った


つづく。


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