僕だけが知ってる君の姿

虹なん

第1話 僕の時間

 • • • •

「——えっ?」

「……だよ。」



 目が覚めた。今日も普通の日々が始まる。僕の人生って何なんだろうか。そう思う時がよくある。

「はぁ、学校嫌だな。」

 学校は楽しくない。もう行きたくない。

でも、行かないといけない。

 そうして今日も自分を傷つけている。



 重たい足を動かして何とか学校に着いたが、暇だ。

「あはは、分かるわ〜」

 みんなどうしてそんなに笑っていられるのか不思議だ。

 そう思っていると、

「おはよ〜!」

 といつも明るい声で俺に挨拶してくれる人がいる。

「…、おはよう」

「今日も頑張ろうな!」

「う、うん、」

 お前が、羨ましいよ、

お前にはきっと”悩み”なんてないんだろうな。

 もう、この世から、消えてしまいたい。——




 そして、地獄が終わった。

俺が一番好きな時間。それは寝る時間だ。

 大抵の人は「寝たら明日が来るから嫌だ。」とか「明日が怖くて寝れない」と言う人も居るが、俺にとっては「辛い事を忘れられる」、「現実から少し離れられる」感じがするから好きだ。

  

もうそろそろ寝ようかな。

「——おやすみ、」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

僕だけが知ってる君の姿 虹なん @niziirodesu

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ