第7話 スキルポイント

 車の中でステータスを開く。そこにはレベルが5と表記され、同時にポイントも5とあった。


「5ポイントか」


 するとハルが「私は2ポイントです」と答えが返ってきた。つまりレベル2か。


 俺はとりあえず1ポイントは言語用に取っておくことにした。


 なので残りの4ポイントをどう振るか。どうするか迷った結果、年齢を若返らせてみることにした。使うポイントは2つだ。元が40歳なので38歳相当になったはずなのだが……


「年齢に2ポイント振ったが、あまり変わった気がしないな」


 すると後部座席で横になっているハルの方からキシシと笑い声。


「私からすると40歳も38歳も等しくオジサンですよぉ」と言う、有り難いお言葉が。


 俺は「うるせぇ」と答える。


 これは年齢関係のスキルは無駄になるか?


 そんな予感がする。


 いずれポイントに余裕が出来たら取ろう。その程度の認識でいいだろう。


 現状では何が最適なんだろうな。


 武器の項目は、どうやら銃を強化できるようだ。他にも索敵や隠密といったスキル項目も有る。取ったら色々出来るようになるのだろうか?


 分からないことだらけだ。


「ハルは異世界言語以外は何を取ろうと思っているんだ?」

「文字の読み書きです」


 なるほど。なら俺も1ポイントは読み書き用にするか。つまり使えるポイントは残り1ポイントということになる。


 その1ポイントは、ショップという項目の、キャッシュに換金してみることにした。


「1ポイントをキャッシュに交換してみた。キャッシュが1万になったな。スキルポイント1つでキャッシュ1万か。インスタントコーヒーのスティックタイプがキャッシュ15で買えるから購入してみる」


 すると目の前にインスタントコーヒーの箱が出てきた。100本入でメーカーも指定した物だ。


「おぉ! これなら弾も購入できるし調味料類や装備品も大丈夫だな!」


 ちなみに弾丸類はライフルの弾一つ5からとなっている。だいたいキャッシュ1で100円ぐらいの換算か?


 ついでに車のガソリンも購入してみる。現在、半分ぐらいなので。


 満タンにするには残り2千円ぐらいとあるのでキャッシュを20払って満タンにする。


「ふむ。悪くないな。むしろこれ。かなりいいかもしれない」


 こうして少しずつ、ステータス項目の検証を行ったのだった。


 この後は寝るだけだ。


「おやすみ。ハル」

「はい。おやすみなさい」

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