掛け金は己の命。
そんな仕事をしてました。
其れに憧れこんな遠い処迄遥々と。

小さな魚村、売物に成らぬザコと呼ばれた魚、バケツ一杯のキビナゴ、傷があるからと深夜の烏賊釣り舟からお裾分けされた烏賊。

旨い魚を食わせてやると連れて行かれても、此処で食べるどんな高級魚よりも美味かった。

北の方の方でしたか、私は地続きの最西端から来た異邦人。

誇りは、失いましたが何とか生きて見たいと思ってます。