ラジオ番組「夜のポスト」

第4話 9月23日（金）ベートーヴェン【ヴァイオリン・ソナタ第5番より第1楽章】

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ラジオ◆◆をお聴きの皆さん、こんばんは。

9月23日金曜日、時刻は夜11時を回りました。

あなたと過ごす金曜日の夜のひと時『夜のポスト』

今夜も30分間の生放送でお送りいたします。

お相手は、私、ラジオ◆◆パーソナリティ 赤松れんげです。

どうぞよろしくお願いいたします。

この番組は、リスナーの皆さまからのメッセージとリクエストでお送りしていきます。

誰かに伝えたい、話したい、聞いてほしい、そんなメッセージをお寄せください。

テーマはフリーで、随時受け付けています。

それでは、金曜日の夜のひと時、どうぞゆっくりリラックスした時間を一緒に過ごしましょう。

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さて、今夜は9月の第4回目の放送ですね。

今日は「秋分の日」でした。

祝日ということで、学校やお仕事などお休みの方も多かったのではないでしょうか？

皆さん、今日はどんな１日でしたでしょうか。

私はですね、いつも通りスタジオ入りしたら、私の顔を見たスタッフさんから大きな声で「れんげさん！　おはぎ、ありますよ！」と言われまして……

美味しいおはぎの差し入れをいただいちゃいました。

季節にちなんだお菓子を食べるって良いですよね。

私の場合、おはぎはいつ食べても美味しくて良いものなのですけどね。

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では、今夜いただいているメッセージをご紹介いたします。

ラジオネーム、『春』さんからのメッセージです。

『れんげさん、こんばんは。最近あった出来事を聞いてもらいたいです』

こんばんは。メッセージありがとうございます。

さて、何があったのでしょうか？

『ここ最近、仕事でモヤモヤすることがたくさんあり、もうどうしてくれようかと思う日々を過ごしていました。

入社して10年、いろいろありましたが、それなりに折り合いをつけて頑張ってきました。

大きくはないですが成果もあげていましたし、評価もしてもらえている、そう思っていました。

けれども、どうしても腑に落ちないことがありました。』

お仕事、頑張っていらっしゃるのですね。

何があったのでしょうか？

『3年ほど前から私が構想をし、上司にも相談していた企画が通ったのです。

けれども、担当からは外され、企画書に名前も残りませんでした。

つまり、内容はそのままに完全に他の人の企画として通されたのです』

え！　ちょっとビックリなのですけど……

それは、納得できないですよね。

『もちろん、上司に理由を聞きに行きました。

けれども、返ってきた言葉は

「ああいう内容は、〇〇君の方が向いているからさ」でした。

あまりのことに納得できず、悔しさでいっぱいでした。

時間をかけ、構想を練り、上司にも相談しながら進めていた企画です。

それが、一瞬で他の人の手に渡ってしまい、自分は関わることができなくなってしまったのです。

それから数日は情けないことにショックで気がふさぎ込んでしまいました。

一人で涙をボロボロ流しながら歩いていたこともあります。

そんな時に、仲の良い先輩が裏事情を教えてくれました』

裏事情！

何があったのでしょうか？

『上司が言っていた〇〇君というのは、中途で最近入社した方なのですが、会社の上層部は彼を推している、ということなのだそうです。

将来的に会社の中枢に据える予定でいると、そのためなるべく早く実績を積ませたいという会社の思惑があったそうです。

先輩曰く、彼は入社前から会社の上層部と親しい間柄で、簡単に言ってしまえば可愛がられている、とのことでした。

その話を聞き、私はもう何と言っていいのか言葉がありませんでした。

しかも先輩はその話を偶然、喫煙所で聞いたというのです。

「まあ、うちの会社は体質的に古いからね。喫煙所で重要なことが決まるのはままあるのよ」とのことでした。

自分が一生懸命考えた企画の扱われ方が喫煙所で決められてしまう。

こんな会社にいるのが情けなくなりました。

もう辞めてしまおうか、そんなことまで頭を過りました。

けれども、その先輩から

「私が言っても説得力ないけど、それだけ良い企画をあげたってことなのよ」

とフォローしていただきました。

そして「気持ちを切り替えるのは難しいだろうけど、この企画一緒にやってもらえる？」と、先輩が進めている企画に誘われました。

このまま何もしないでいるよりは、とその企画に入ることにしました。

納得できずモヤモヤした気持ちで溢れていましたが、目の前の仕事に向き合いながら頑張ろうと思っていた時に、ある方とお話をする機会がありました。

とても有名な方なのでお名前を出すことはできないのですが、その方が

「悩むこと、ままならないことの連続でも、歩き続けてきたからこそ今ここにいる」と、おっしゃっていました。

思わず、「“ままならないこと”なんてあったのですか？」と、聞いてしまいました。

すると、その方は深い笑みを湛えながら「もちろん」と。

「思い出せないくらいたくさんあるわ」と、おっしゃっていました。

一見、華やかな道を歩いてきたように見えるその方が、そんなことをおっしゃるなんて、ととても驚きました。

それと同時に、自分がとてもちっぽけに思えました。

企画を自分の手で進められなくなってしまったのは悔しいです。

でも、次は前回以上の企画を出して、喫煙所のおじさん達に負けないように頑張ろうと、あっと驚かせてやろうと思いました。

納得できない気持ちがなくなったと言えばうそになります。

今でも悔しくて涙が止まらなくなることもあります。

けれども、負けずにこれからも頑張っていこうと思います』

うん！　素敵ですね！

理不尽なことがあっても前を向いている『春』さんは本当に素晴らしいと思います。

今でも涙が止まらなくなることがある、ということですが、そうですよね。

自分が頑張ってきたものが他の人のものになってしまうなんて……

本当に悔しいでしょうね。

でも、前を向いている気持ち、本当にすごいと思います。

これからも頑張ってください。

でも、あまり無理はしすぎないようにして下さいね。

メッセージありがとうございました。

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それでは、『春』さんからリクエスト曲もいただいています。

『ちょっと季節は合いませんが、明るい気持ちで前を向いていこう、という気持ちを込めてこの曲をリクエストさせていただきます』ということでリクエストいただきました。

ベートーヴェンの【ヴァイオリン・ソナタ第5番より第1楽章】です。

今回は、先日発売された、ヴァイオリニスト　木崎美音さんの最新ＣＤからお聞きいただきます。

明るい曲調から、「春」や「スプリングソナタ」とも呼ばれる曲ですね。

どうぞお聞き下さい。

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お聞きいただきました曲は、ベートーヴェンの【ヴァイオリン・ソナタ第5番より第1楽章】でした。

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さて、今夜もたくさんのメッセージいただいています。

少しご紹介したいと思います。

ラジオネーム『焼酎呑兵衛』さん。

『クラシックの曲、初めて聞きました。学がないもので……お恥ずかしい。

語彙が少ないもので、拙い感想ですが、とても良い曲だと思いました。

第1楽章ということは、まだ続き？　があるのでしょうかね？

それにしても、喫煙所で物事が決まってしまう。

昔ながらの会社に勤めていると、度々遭遇することですな。

お辛いことでしょう。

でも、前を向いていこうという気持ちは大変素晴らしく賞賛に値します。

喫煙所のおじさん達なんぞ蹴散らしてしまってください。

応援の気持ちを込めて今夜は焼酎で乾杯！』

ということで、『焼酎呑兵衛』さんメッセージありがとうございます。

クラシックなかなか聞く機会がないかもしれませんが、良い曲ですよね。

ちなみにこの曲は第4楽章までありますよ。

機会があったら、ぜひ聞いてみてくださいね。

そして、『春』さんの前を向こうという気持ち、素晴らしいですよね。

応援の気持ち、きっと『春』さんに届いていると思いますよ。

でも、飲みすぎにはくれぐれもご注意くださいね。

続いて、ラジオネーム『ポップコーン』さん

『喫煙所で決められてしまう……？

そんなことあるのですか……？

僕はタバコも吸わないし、お酒も飲めないし……

社会に出るのが怖くなってきました。

メッセージの方のように前向きに仕事をしていく自信ないです』

ご安心ください！

すべての会社がそうではないです。そのはずです。

ただ、中にはそういう会社もある、ということなのだと思います。

それに、タバコを吸わなくても、お酒を飲まなくても仕事はできます。

大丈夫です！

最後は、ラジオネーム『走り屋ママ』さん

『聞いていてビックリですよ！　れんげさん！

私は木崎美音ちゃんと地元の同級生です。

彼女は、いつも優しい笑顔のとっても素敵な女の子でした。

高校卒業後は上京して、その後はヨーロッパ留学していたのでなかなか会うことができませんでした。

テレビとかで活躍の様子は見ていたのですが、こうやってラジオでも美音ちゃんの演奏が聴けるなんて！

この間の凱旋コンサートにも行きましたけど、本当に素晴らしかった！

確か、この曲もコンサートで演奏していたと思います！

明るく穏やかな気持ちになれる曲ですよね。

本当に嬉しい！！！』

ということで、メッセージありがとうございます。

あら、同級生！　それはそれは！

聞いていただけて良かったです。

『走り屋ママ』さん、メッセージの最後の『嬉しい』の後にびっくりマークが3つもついていまして、本当に喜んでいただけたようですね。

私も嬉しいです。

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今夜もたくさんのメッセージありがとうございました。

この番組は、にこにこキラキラ生命保険株式会社とその他各社の提供でお送りしました。

あっという間に9月もあと1週間で終わってしまいますね。

本当に月日が流れるのは早い！

これから肌寒くなってきて、あっという間に冬が来てしまうのですよね。

つかの間の秋を楽しみたいですね。

寒暖差も大きいので、皆さんどうぞ体調管理には十分ご注意ください。

さて、この番組では皆さまからのメッセージをお待ちしております。

テーマはフリーで、随時受け付けています。

誰かに伝えたい、話したい、聞いてほしい、そんなメッセージをどうぞ『夜のポスト』に投函してください。

あて先は、FAX番号　〇〇〇〇－××－○×○×

メールの方は、〇〇〇＠radio◆◆.jp

また、ホームページの専用フォームからでもお送りいただけます。

どうぞご利用ください。

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そろそろお別れのお時間となります。

今夜のお別れの曲はこの曲でいきたいと思います。

ベートーヴェンの【ヴァイオリン・ソナタ第5番より第4楽章】です。

それでは、来週もまたお耳にかかりましょう。

ラジオ◆◆『夜のポスト』お相手は、赤松れんげでした。

おやすみなさい。

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