神様

 大学生らしき男がひとり。まあ、自分はちょっとした小さいときの、不思議な話でもしようかな、

 自分は、少し町の探索とかに嵌っていていろんなところに出掛けては、見慣れた町の見慣れない所を探す。そんな小学生でした。

 その日は学校で、雨が降っていて昼休みも関わらず外で遊ぶことができず退屈しのぎに、怖い話でもしようとなりました。僕は反対でした、本ばかり読んでいるから、話せるに決まっていると思われたのです、皆さんも思っての通り話せるものなんてありませんでした。冷めるのがわかっていて、皆案外たいした話ができていて、とうとう出番がまわってきました。ああ、早く話さなければな、

 先程も言った通り町の探索が趣味で、見慣れた町の見慣れない所を、モットーにしていた身ではこれをうまく使えないかと思い、学校ちかくの公園の正面から入る坂の左にある廃墟に住み着くおじさんの話をしました。

 そのおじさんに指を指して、えたとのうばい、と3回唱えると、菓子をくれるという話をしました。つくり話をいきなり話すというのは、難易度が高く、落ちさえ生まれないんです。それが、分からない彼らは興がさめた目で見られ、僕は、そいつらを呪い帰りました。

 次の日学校にいくと僕らは四人のというもの、彼らは基本的に3人で行動することが多いのです、そうなんですけど、そのうちのひとりがいず、あいつはどうしたの?

 わかんない。って返されました。

 朝のホームルームで、先生は、そいつのことはAとします。Aが昨日から家に帰っておらず学校側に連絡来たそうだ。Aのことは警察に任せたそうで、集団下校する事になった。集団下校中ですが、

 へえ、一緒に帰っとらんかったの?

 うん、A寄りたいとこあるからって言って、さっさとどっか行ったわ。

 どこいったんだろうか?

 あそこかも、ほら、お前が言っていた。昨日の、そこまで言われて思い当たり、確かにと思いました。Aは面白い事が、好きなんです。僕らは、Aがいったと思われる廃墟に行きました。ですが、そこには神社が建っているだけでした。

 そのことを思い出し、やな気持ちになりました。それと同時に、Aまだ見つかってないよな、そう思い、その日は、雨でした。僕はその時の神社に行きました。傘に折重なる雨音を肩にかけながら、つくと見慣れない町に、見慣れない廃墟が建っていました。

 窓からこっちを見る少年を見ました。隣には誰か立っていました。明らかに歳月の果に朽ちる家で、僕は、逃げました。だって、少年がどう見てもそいつが愛用していた、ブルーのtシャツに見えましたので、これって偶然ですよね?

 


 

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