第9話
僕はゴーストとスケルトンを狩り始めた。
スケルトン4体とゴースト6体が僕に迫る。
スケルトンとゴーストは最初にEXPスティールを使う。
その隙にナイフを出現させつつ接近する。
ナイフ召喚の能力は異空間からナイフを出し入れする召喚と、ナイフを魔力で作る生成能力がある。
マント召喚と一緒だ。
ナイフを振って2メートルの射程を持つ黒い斬撃を発生させ一気にスケルトン4体を倒した。
ゴーストが魔法攻撃に切り替えるけど、一気に距離を詰めてゴースト1体に斬撃を叩きこみ倒した。
残りのゴーストが魔法攻撃をしてきた。
マントの自動防御でガードしつつ攻撃して、ノーダメージで魔物を全滅させた。
スケルトンは粉々に砕け、ゴーストは消えてルービックキューブのように1つに固まった魔石が落ちる。
20~30個の塊の魔石が10個手に入った。
魔石は強い魔物ほどたくさん落とすけどゴーストとスケルトンは強くない割に魔石を多めに落とす。
スケルトンは粉々に砕け魔石以外他の素材が手に入らないし、ゴーストも倒すと魔石以外は消えてしまうからプラスマイナスゼロだ。
僕はセーフゾーンでキャンプをしつつスケルトンとゴーストを何度も狩った。
魔石しか落とさないけど、その分魔石で僕自身を強く出来る!
セーフゾーンに帰り、焚火で魚とザリガニ、そしてキノコを串焼きにしつつ、リンゴをかじる。
木を集めて薪を集め、上に葉っぱを被せた。
これで夜でも木が湿りにくくなる。
今座っている敷物はスタンプイノシシの皮で作った。
植物を編んで上に葉っぱを乗せてテントも作り、木のベッドも作ったぞ!
粘土を集めて焼いて土鍋も作ったし、どんどん居心地がよくなっていく。
「落ち着くなあ」
ここなら能力値を奪われない。
魔石を一個売れば1000ゴールドになるし、重くないから貯めやすい。
プロテクタに貰った塩で魚もおいしくなった。
魚とザリガニに火が通るまでステータスを確認しよう。
カモン 男
中級ノービス(★ナイフ召喚・裁縫・採取・解体・鍛冶・紋章魔法の最終成長率を10倍にする)
体力:50/50 EXP0/51
魔力:【20/50 EXP7/21→50/50 EXP0/51】
器用:【20/50 EXP7/21→50/50 EXP0/51】
才能:【43→53】
スキル『★鬼人化:封印中』『短剣レベル【6→7】(戦闘力+21%)』『裁縫レベル【4→6】』『採取レベル【5→7』『解体レベル【4→6】』『生活魔法レベル4』『鍛冶レベル【1→3】』『紋章魔法レベル1』
武器:『★ナイフ召喚【レベル8攻撃力80→レベル9攻撃力90】(魔力吸収・斬撃)』
防具:『★マント召喚レベル10防御力50(自動防御・魔力自動回復・状態異常耐性)』
体力・魔力・器用全部50にカンストしたぞ!
ロープを作ったり植物を編んでいたら裁縫レベルが上がって、粘土で釜や土鍋を作っていたら鍛冶が上がった。
鍛冶は刃物だけじゃなく、大工や陶芸、レンガ作りも出来るスキルだから武器を作らなくてもレベルが上がっていく。
魔物を倒して食べ物を探して食べているだけでスキルが上がっていく。
お金持ちじゃなくても、戦士や魔導士じゃなくても強くなれるんだ!
ナイフ召喚のレベルが今9……
ナイフ召喚のレベルを10に上げよう!
そうすれば何かが変わるかもしれない!
僕はザリガニと魚を食べて、その日は休んだ。
【次の日の朝】
セーフゾーンを出て魔物を探す。
セーフゾーンの周りは狩りつくしたから範囲を広げよう。
スタンプイノシシだ!
スタンプイノシシが僕に気づくと、走ってジャンプする。
そして上から押し潰そうとしてくる。
僕は斬撃でスタンプイノシシを倒す。
スタンプイノシシは放置すると何度もジャンプしてスタンプ攻撃を仕掛けてくる。
「肉ゲット!」
僕は気配を感じて後ろを向いた。
そこには3メートルほどの大きなゴーストがいた。
大きい魔物は強い。
完全にセーフゾーンに逃げるのを邪魔するように動いている。
ゴーストなのに動きが早い!
能力値が高いんだ!
ゴーストがEXPスティールを使う為左手を前に出した。
や、やるしかない!
「うあああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!」
ゴーストに急接近して斬撃を叩きこむ。
まるでスライムゴムに跳ね返されるように斬撃が掻き消えた。
何度も短剣を振る。
ゴーストは攻撃パターンをEXPスティールから氷の攻撃魔法に切り替えてきた。
氷の塊が僕に向かって飛ぶ。
避けきれずマントで防御してもマントの防御ごと僕にダメージを与えた。
僕は必死でゴーストを斬りつける。
「うあああああああ!!」
『短剣レベル7→8』
『★ナイフ召喚レベル9→10』
『ジョブがランクアップしました』
『新スキルを取得しました』
スキルよりゴーストと闘う事に集中する。
「……ん?」
魔法を使ってこない?
「魔力を全部吸い取ったんだ!」
EXPスティールを封じ、魔法を使えないゴーストは格上でも強くない。
僕は何度も攻撃してゴーストを攻撃した。
ごおおお!
ゴーストは苦し紛れに腕を振る。
「当たらない!」
「勝てる!!!」
3メートルほどの巨大なゴーストが霧のように消え、魔石を落とした。
僕は魔石を拾い、スタンプイノシシを担いで全力で走る。
そして無事にセーフゾーンに逃げ込んだ。
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