第101話 お祭り騒ぎ(学園長…)
タロットカードを渡されて、2人は自分の事を知る。
「俺は星の白金、スタープラチナ、まさかそう思われているとは思わなかったですよ。」
「僕のは何だこれ?君が吊るされているのか?」
「お前に簡単に言うと、お前は欲望に負けた愚か者と言う事だよ。」
「はぁ!?」
まぁそうだろう、己の欲望に忠実で、他人事なんて考えない
まさに彼に相応しい言葉だろう
「ふざけんなよ!モブ!お前は必ず!僕に負ける!」
「この世に必ずはありませんよ?」
「~~~~~~~~~~っ!!!」
エイトに言葉で負けて腹が立っているカイトだが、ここで争えば確実に不利なのは自分だ
流石の馬鹿でもそれくらいは理解しているのだろう、腕を思いっきり振って廊下に出る。
「あ!カイトお兄ちゃん待ってよ!」
「覚えてなさいよ?この屈辱、絶対に晴らすから。」
「私達に喧嘩を売ったこと、後悔させてあげるから。」
そう言うと、アイ達もカイトを追いかけて何処かへと行く
その後に学園長がエイトの所に来て肩を叩く
「中々に面倒な奴に絡まれましたね?」
「私に同情するフリをして楽しむはやめてくれません?」
「…学園長?」
「駄目ですか?こう言う面白い事は中々起きませんからね、私としては久しぶりのギャンブルみたいで楽しいのですよ。」
そう言うと、エイトを連れて廊下に向かう
ミュウ達もそれに続く
「他の皆さんも来て下さい、全校生徒で見ましょう。」
「…は?」
全校生徒?何言ってんだ、こいつ
そう思ってしまったアリアンだったが、他の人達も思っているだろう
「こっそりやるからダメなんですよ、だったら、公の場ではっきりさせましょう、どちらが強く、どちらが正しいか。」
「…成る程、確かに大怪我する覚悟は必要だけど退園する危険は…ないな。」
カイト達は本気で殺しにかかってくる
ならこちらも全力で挑まなければ勝ち目はない、相手は勇者、例えどんな屑野郎でも
その補正機能の前には強敵になる。
「次は私があの○○○○を殺る」
「ミュウ様、お上品過ぎますよ?」
「いや、貴族の娘が言っちゃいけない単語が出たけど!?」
「君の仲間は随分と楽しいねぇ」
「ええ、最高の仲間で恋人です。」
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~数十分後~
校庭には、丸い円が出来ておりそこを囲む様に全校生徒が見ている
中には窓から見ている人もいるが
その中央にいるのが、エイト達とカイト達だ
「逃げずに来たな?モブ野郎。」
「股間は平気なのか?前に潰されたろ?」
「うるせぇ!次はテメーのを潰してやるよ!」
周りは歓声の声で溢れており
カイトの発言も周りには聞こえなかった
エイトはアリアン達を下がらせて、前に出る。
「今回は一対一、サシで行こうぜ?」
「いや、2人で来い、ハンデだ。」
それ程までに余裕があるのだろう
とてつもない程のドヤ顔が気持ち悪く決まる。
「良いのか?お前の(妄想)婚約者達だろ?」
「お前1人を痛ぶってもつまらない、彼女達も僕と言う男がいながら洗脳され続けている罰を与えないとね?」
だからといって婚約者を痛ぶろうとする姿は勇者にあるまじき行為だが、女神アダマスの頭もイカれている為、意味はない。
ミュウ、シルフィ、アリアンの誰かが前に出なきゃいけないのだが。
「だったら私が行く、良いね?シルフィ」
「はい、今回は譲ります。」
エイト達の中で1番強いシルフィが出ず
見る事にした、修行の成果を確認したいのだろう。
カイトはニヤニヤと笑いながら勝利を確信している様だった。
(僕は強くなった、もう誰にも負けない、覚悟しろよモブ野郎!ミュウは僕の物だ!)
エイト、ミュウ、カイトが前に出て
準備をしていると、審判として学園長が出てくる。
これにより、不正行為は出来なくなった
した瞬間その人の人生は終わるだろう。
「さて、3人とも、準備はいいですか?」
「私は大丈夫です、ミュウは?」
「オッケーよ?」
「さっさと始めろ、僕は早くミュウを救いたいんだ。」
「では、試合開始!」
その言葉と同時に歓声が響き渡り
周りは文字通りお祭り騒ぎだった。
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小説家って結構細かく書くから凄いと思う
私なんて読み返すと急展開が多くて笑ってしまう。
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