コイの昇龍伝~俺は神龍になるため、異世界の落ちこぼれ少女を世界一に育てる!

まんじ

プロローグ

紋章――それは神が人に与えた奇跡の力。


異世界・エンブレム。

そこに住まう人々において、神から与えられた紋章の恩恵は無くてはならない物だった。

何故ならば、この世界には人間より遥かに強力な力を持った魔物と呼ばれる存在がいるからだ。


――かつて、魔物達の蹂躙により人類は滅びを迎えようとしていた。


その時、天上より一匹の神龍が降臨し、エンブレに住まう人々に力。

紋章を与えた事で、人類は滅亡を免れている。


――だが、神龍から与えられた力も万能ではない。


人類が紋章の力を得て数百年。

神から授かったその力をもっててしても戦力の拮抗が限界であり、未だ魔物と人との闘争は終わる事無く続いている。


――魔物に勝ち、人類に平和を齎す。


その大願を果たすには、紋章の力を使って戦う次世代の者達の育成が必要不可欠。

そんな事情から、各国には育成機関がいくつも設けられていた。

そしてそこでは10歳から16歳までの6年間、才能ある者達が厳しい訓練を受ける事となる。


――神龍歴555年、3月1日――


「やった!召喚出来た!」


奇しくも、紋章を人類に齎した神龍が地上に降臨されたとされるその日。

南の小国、サウス王国にある紋章能力育成機関の一つ――昇竜学園で、とある劣等生の少女が、それまで失敗続きだった召喚を成功させる。


――それはやがて神龍へと至る神獣。


――この物語は、その神獣と少女のコイ物語。

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