りんご飴
ハナミ
第1話甘酸っぱい
そんな恋愛があるなんて、知らなかった
気が付いたら
そう
無意識に
メイクがその人好みになっていて
びっくり
でも
恋愛は怖くて怖くて
何故って
自分が変わるのが怖い
グウグウ寝ているお腹の匂いを吸い込む
甘い匂い
ふとね
私はプライベートも凄く大事で
でも気になって
目だけで姿を見る
鑑賞するのが、精一杯で
ドキドキしながら
見ている
たまたま話す機会があった
「明るいね」
「ありがとう」
いっぱいいっぱい
でもね
なんか楽しい
「お昼何食べるの?」
「お弁当で作ったお蕎麦にかき揚げかな?」
何となく楽しくなって
くすくす
「先輩は何を食べるんですか」
タッパーの上には肉と焼肉のタレの匂い
社割でご飯も食べれるけど、カロリーが気になる
後
私は欲しい物があるからガマン
っていうか
待つのが苦手で
でも先輩のご飯は豪快で
何となく
お弁当に入れていた半熟卵を半分こ
先輩は一瞬驚いた顔をして
ニッコリ笑って
ガツガツ食べる
私は私のペース
これぐらいの距離がいい
今はね
ベッタリは猫だけがいい
今は憧れ
先輩とお昼が重なる事が多くて
おにぎらず
具は鮭とゴマと大葉
私は大葉が大好き
それを2個
夜までの15分休憩でたべようと思っていたから
先輩のコンビニ焼きそばの上に置く
先輩は代わりにプリン
なんかいいなー
幸せ
そして食べ始める
甘いような
リンゴの酸っぱいような
りんご飴のような
恋未満
でもでも
たのしい
職場の数人と今度お月見する
コンビニで団子を買って
話す
なんか
ゆったりした時間が幸せ
私はね
人の笑顔が大好き
りんご飴 ハナミ @muneta
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