第10話 大根は左の部屋を選択してしまった。
俺は、左の、扉が少し開いている部屋へと飛び込んだ。
ドタドタドタッと足音が聞こえると、俺の背後でその音が止んだ。
「ねえ、お父さん! いつもトイレの扉は閉めてって言ってるでしょ! マジありえないんですけど〜!」
ギャルの怒声が聞こえると、扉を蹴ったのかドンッと音を立て勢いよく扉が閉まる。
騒がしいギャルだな。というか、お父さん……?
ギャルの怒声を聞いて、目の前をよく見ると、便座に腰をかけて目と口が漫画のようにまん丸く開いたおじさんの姿があった。
まずい、人間に見つかってしまった……!
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