第2話 水たまり

 小さなアキラは水たまりを見つめている。その青空が反射するのを発見してはひとり喜んでいる。四歳という無邪気は周りを和ませる。無邪気は水たまりをビシャビシャに踏んでみる。そして青空を仰ぐ無邪気。相変わらず青空は青空だった。小さなアキラは母親の言うことに耳を傾けるつもりはなくて、ビシャビシャと水たまりを無邪気に踏み続ける。四歳にとっては何気ない毎日が新しい発見であるかのように、無邪気は水たまりの全てを知りたいと思う。母親がアキラの手を優しく引っ張った。無邪気は母親に注目する。水たまりには暖かい親子二人の姿が映っている。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る