序盤を読みました。
母親の失踪というミステリ的な謎を駆使しつつファンタジーとして物語は展開します。
この謎はとても魅力的です。
何故なら主人公のアイデンティティに関わってくるからです。
そういった心理に強く結びついている謎はエモーショナルな展開をしやすい。
謎にはいくつかの型があって(ここでは割愛しますが)家族の再会や愛情の確認といったことに向いています。
恐らくエルフの主人公にも秘密にしている目的があるのではないでしようか。
複数の謎が絡んでいくのは複雑難解に成りがちですがこの作品はファンタジーとしての面白さも追求しています。
主人公が異能力に覚醒めるのも人を守るためで好感度が高い。
ヒロインも魅力的ですがここから主人公のかっこいいシーンを見られると思うと楽しみです。
またヒロインが使役している(?)動物も可愛い。
ほっこりとした気分にしてくれます。
そしてこの作品は未来予知に対して懐疑的な文脈も持っていて、たしかにそうだなと納得しました。
ボーイミーツガールなファンタジーを読んでみてはいかがでしょうか。