第38話 出会い 結実の場合 ④

「改めて入学おめでとう。担任の佐々木です。さて、………」


入学式が終り、自分の教室でのオリエンテーションを受ける私達。

同じ教室内には、あの、香坂友樹が!

式前のクラス分けの掲示に、彼の名を見つけた時の感動と言うのか嬉しさと言うのかわからない表現できない私の気持ち?


「………このクラスには、主席合格者と最下位合格者がいます。しかし、最下位であっても落ち込むことはありません。何故なら昨年の最下位合格者は、学年末にはトップ10に入っているからです。………」


担任は、私と香坂友樹を交互に見据えていたから、多分だけど私が最下位だったんだろうな?

という事は、トップは…………?


説明が終り、解散した後、担任を捕まえて確認してみた。


「先生!あの〜、最下位って、もしかして………」


「お〜、スマン、見ないようにしたつもりだったが分かってしまうか?」


わかって、逆にホッとしたんだけどね。


「だが、今話した通り、他の学校ならトップクラスの成績なんだから自信を持ってほしいと言う意味で話しているから、許してほしい。」


「大丈夫です、逆に安心しました。」


神様仏様お祈りした全ての人達、改めてありがとうございます!


今日、出来れば、香坂君にも入試の時のお礼をしたかったんだけど、もう見失ってしまった。


探したかったけど、校門前で両親が待っているから、早く行かないとね!

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