4.2. 人工虹の行列で開幕の発表を
8月21日。夏祭りの一日目。私達がずっと前から待っていた瞬間まであと一時間だけ。電灯に付けられた最後の歓迎の幟が南方と北方の鳥居の両側でやっと立て上げられた。それに、大事なこの日にはもうあの独自な鱗模様の施工の制服をそのまま着ず、襟を長くした白い綿のシャツ、牛の皮のベルト、暗い青のズボンを着た。そして、洋風っぽい科学を題材としても和風を維持する祭の精神通り、派手な花火が赤、青、黄色と緑で演奏され、星塗れの夜をもちなみに明るくしたという背景の法被も私達の一週間の相棒。祭の間に互いに間違わないように、自分の氏名を白く彫った小さくて薄い板も必須。旅館を出る時に女将さん達もこの格好の私達を見たと結構びっくりしたし、「あの頃の若き新選組みたいですね」と私達の服を評価した。励ます為に彼らもそう言った、「今回も皆達が折角力をお費やし参ったお催しは順風満帆であることをお祈り致します」そう、親も家族も先生達も私達もそう祈っていたの。
「おっとっ、これほど完成させたのかい、君達?」
「おー、ひょっとして・・・
「君達はそんなに見事な催しを開こうと思っていたなんて。もしかすると世界を救う為とか?」
「そんな大袈裟じゃありませんよ、先生。先生が教えて下さった通り青春を無駄にしてはいけないことをそう叶っていますからさ。私も友達そして団体が出来たその為じゃ」
「へー、自分の青春を関心してるばかりに、誰かに夏休みを勝手に楽しめず授業の時よりも唾を浪費してしまって貰ったわ」、森坂先生がそう言い、私の肩をそっと突いた。
「いっ、やっぱりその姉上らしさが褪せてませんね、森坂先生」
「担任であろうが、あんた達に『森坂姉さん』とずっと呼ばれてんのってね。あんた達の親し過ぎな態度を気軽に承認したのはあたししかいない」
「はい、先生には元々誰にも仲良くしやすい本能があったんじゃありませんか?先生のお陰で、私達が苦手な国語を上達させるようにしましたわ」
「あたしの専門はもうあなた達の敵になってないでしょう。あんた達毎日日記を書いたりする習慣をまだ守ってんね」
「守ってんのどすえ。その習慣によって、あたし達も一日を纏めて次の日に何を企てようとしてくか決めやすくなる訳や。しかも、科学があまり得意じゃあらへん先生でも、あたし達の論文を修正して下さっていて上手いやで」
「皆にも得意な分野があったもん」
「その通りですね。先生からの書き方が上手く出来ましたから、この手帳は義経記となっちまったかなって感じがしました。あっ、八田蜜で開いたあの祭でも先生が私達の悪戯を手伝ったのも記しちまったからですが」
「恥ずかしー。あたしもうあの悪戯っぽい劇の監督って言われてたんだって、あんた達の筆力故に。論文の修正を手伝った理系の教師達にも米国に行って映画の仕事を始めるのと薦められた訳」
「それ誇らしくないすか?お前は樋口先生みたいにあんなに興味深い脚本を書き上がって自分の生徒達を本物の役者にならせただろう。松澤先生もあの少年祭の一番の面白さが渡邊さん達の演技と認めたのは根拠あったよ」と言った物理の担当の
「私達の演技がやば過ぎて皆を汗をぼろぼろ流すほど辛く騙し上げちましたね。ではー、あれは去年の物ですから、今年の物の方が面白くなるのです」
「申し訳ありませんが、先生はここで出席を確認して下さいませんか?必須の入場の手続きですので」、案内係の代表として降恆ちゃんが無論そう言わないといけなったね。
「はい、分かった。でも、ちょっと細かいのね、受付の机を鳥居の両側で配置したのは」
「はい、この入場の確認の二枚の机は男性を迎える机と女性を迎える机なのですから。左は男性向け。右は女性向け」、先生達は性で分け合って机の前に並び、名前を書き、『入場確認』の書体が付けてある印鑑を案内係に押して貰った。
それに、良い香りを出した自分の写真機を持ってきた厚喜さんに一枚を撮って貰った。厚喜さんはその雅やかな趣味を持って一週間過ごしてこの祭の美しい写真を撮ってくれる。この時代の撮影はまだ政治家や将軍や財閥などの名声を磨くことに向けて活躍していたと思われたが、厚喜さんがいた少数派がこの撮影の位置をどうやら上げるようになったかも。彼が使っているのは前の時のアコーディオンのような写真機より軽くて小さい箱のような写真機だったから、たった一つの所で固定せず携えることが出来た。
「ムラマサちゃん、来たよ、皆が」と智埼ちゃんが急に呼び出した。『だんま』峠の旅館を出てきたゲスト達は、色んな浴衣の姿と共に、馬車の手伝いを求めず橋を渡りここに歩き出していた、まるで4kmの陸上競技大会を開いたように。もしかして、あの女将さん達は滅多に使わない戦時の女将らしい声質で、豪華な服を着て馬車に乗りたがった頑固な豊かな人達さえもきっちり「歩きなさい」って顧問に従わせたでしょう。案内係の組は彼女達の役割を果たさないといけない、この祭の途中で面倒臭い喧嘩を避ける為にね。
「いらっしゃいませ、皆様、若原屋へ。旅館から長い道を歩いて参ってくれて本当に有難うございました。私は案内係の組の代表の山口降恆と申します。ここの入場の確認は須藤君と後藤さんが担当します。では、皆様の入場を確認させて頂きます」
「こりゃっ、お子達。競技もう終わったから、立ち入る前に落ち着けよ」と須藤君が呼び出した、まだ無邪気に走っている子供達を。須藤君の注意を聞いた親達が早速その子供達を持ち上げ、階段を渡る並びに入るのに彼らの側で立たせていた。ゲスト達も散歩によって疲れそうだと見えたから、案内係がするする彼らのそれぞれの人に涼しい水がたっぷり入れられたコップを配ったよ。
「これから、皆様は確認されたら、夏祭りの途中で危険を及ぼす行為を起こさない為、警備に皆様を検査して頂きます。そして迷子にならずに自分の好きな場所に時間通り来る為に、夏祭りの敷地の間取りを必ず持ってきて守ってお願い申し上げます」
「間取りはまだへぼいだぞ。但し、迷わないようにちゃんと目を張らないとな」と言ったある一人の参加者。
「でも貴方達の祭にきっと好奇してるんだよ。引き札を貰った時には他の祭りに比べて何か異なっるって感じがしてた。鳥居が本当に出来たのはとんでもなく偉いよ、貴方達が」
「うんうん、僕もきっとここに入る。神社の鳥居じゃあるまいでも、兄さんと姉さん達に建てられた鳥居も恭しくなるんだ」
「おじさんと少年君から聞いて嬉しいです・・・もう人の流れが厚くなるようですから、さっ、お入り下さい」と降恆ちゃんが誘った。警備に検査して貰った後で、数十人の参加者が礼儀をし、鳥居を潜っていた。神社の参拝の為じゃなくても、まるでその神聖な手続きを行うように彼らが両側の端を歩き敷地の中心へ向かっていた。草原の心に段々届いているところに、より強く吹いてくる風を迎えたと、両側の電灯に付けられた幟も強くはためいていて、子供達に特に興奮させてそれの最も揺れていた部分に触って欲しいようだった。
「姉ちゃん、なんか煙高く立ってるのね、あっちで。何かの事業があったの?」、ある少女が私を狙い、何処かを指して質問した。
「あー、あっちでは化学の組の製作の活動を行なってるよ。化学を簡単に言うと、魔法を使って生活の道具を作ることだ」
「化学はそんなに凄いなの?姉ちゃんもあっちを担当するの?」
「いいえ、私は物理の担当。化学の担当は私の幼馴染だよ」
「物理って言うのは何?何か馴染みじゃない言葉だね」
「だから私達の祭は新しい物ばっかりだよ。ここに来ないと絶対にあの言葉が分からないはず」
「姉さん達は毎日毎日人々が分からない言葉と一緒に住んでるんじゃないでしょうね」
「こら、
「大丈夫ですよ。屋台に来たら、私達の担当者がおじさん達に特の引き札を配って、案内しますから。おじさん達なら私達よりあの科目を理解するかもしれません」
「ったく、俺達をこんな時間に畑に出させるつもり?」
「あー、富士山だ。父さん、母さんさっさ行こうよ」、あの少女が薄暮の富士山を見えた時にさっさと前に行って親を促した。さっき須藤君に注意された子供達と一緒にどの奴が中心に到着する第一位を取るか走っていた。小学生の頃を覚えさせてるよ、君達が。
子供達は二つの屋台の間の入口を走り、中心に近付いた時、子供達は興奮満々で叫んだ。恐らく「あるトンネルを渡って全く新しい世界に入り上がった」と言うまでも良いと思っていたね。後に来た大人もこの敷地の眩しい電光によって気を呑まれ、自分の子供達と一緒に首が疲れちまうまで周りにあった全てを見切ろうとした。
月が輝き始めた。両方の入口から出た人流がここで待ち合わせることになった。八田蜜の先生が白濱の先生と出会って、私達の親しいお身内も遂にこの祭に来ていたの。「うちの屋台にいらっしゃいませ。こちらは」って挨拶もこれからどんどん厚く出ちまった。
「僕達がより早く看板にしたのは雅實ちゃんのせいだろ」
「そりゃ良いんじゃありませんか、お父様?自分の子供にもっと多い時間を過ごしたら悪くないもん、特にその子供が大きな物を出来たうちにね」
「へへ、お前なら僕の店が困りやすくなる一人だろうね」
「しかも、この大きな祭に入ったら、支払うのは問題ではないでしょうね、雅實ちゃん。あたし達ここに入る前に、入場の確認の料金しか払わなかったから」
「はい、お母様。屋台で体験する前に一定のお金を払わなければいけないものです。私達は建設の材料をで購入してこの敷地を一ヶ月ぐらい一生懸命造り上げていましたので。但し、お客様の為に価格は高くなく調整されました」
「そうそう。僕達も雅實ちゃんと仲間達の夏祭りの後援者の役割を果たしてたんだ。飲食店の店長として、笠人君の屋台に蓄える原料の為に直に相模湾の海産物をちゃんと検定してて、僕達の家の前に住む宮原家にお菓子の管理を手伝って頂いたよ」
「それお父様が先頃ずっと話してくれたでしょう・・・親親の後援のお陰で、私達の祭への資源が減れば難しい問題になれません」
「雅實ちゃん、その台詞があんたの発表会の際に使われた方が良いよ。祭なら発表をする人もいる訳じゃ?」
「はい。あと15分ぐらい、スミヒコ君との発表が始まります。絶対に管理職さんの詰まらない論文を読むみたいになりませんよ」
「頑張ってね。欠伸が出る誰かを見てもがっかりしないでよ」
「うん、出来るだけ皆を興奮させるスピーチをします」
「文を書いた紙なんて必要ないね、雅實君。言葉噛んだと、皆を爆笑させるし、俺達直ぐに『漫才の同士』になってくぜ」
「だったら良いのね、スミヒコ君、自分達を馬鹿にし上がって。ところが、私の『聲拡大変換器』も出来ちまったから、この敷地の何処でも皆が私達の声を聞こえるの」
「そりゃ素敵じゃないか?じゃあ、さっさとあそこに上ろうよ。俺達とにかくこの祭の魂を広げようとしてるだろ」、純彦君が言いながら、私を舞台に行きに促した。私達の喉を苛めていたほどの発表会の度の後は、自分の声の強さを大幅に及ばせる設備がやっと作り上げられ、喜びと、百人ぐらいの皆の前で舞台で発表の覚悟をする緊張感によって私達二人が舞台へゆっくり歩かずにいた。
厚喜さんが、設備の反響を試すのに一本の指で叩いた後で、口を設備に近付き皆にそう知らせた、「あの、まもなく夏祭りの開幕の発表がお始まりしますので、入って参ったばかりのお客様と、歩き回り中のお客様が席をお選び、席にお座り下さい」
確かに、あの不思議な設備に強度を数倍増やされたあの声が聞こえた皆がびっくりしちまったね。「あの」って字を聞こえただけでは皆が鳥肌を立たせることになったかも。そして、長そうなそのお知らせの反響の下でばたばた何処かに座りながら、誰が舞台に上りあの設備で発表するかを見せて貰いたかったでしょう。
そのお知らせを告げた厚喜さんが設備の良い状態のことを持って私達の緊張感をほぐしてくれた上で、この二人が深呼吸を二回もし、階段に沿って上り、下の皆が見える舞台の間中に置いてある設備の後ろで立っていた。電球の眩しい光はともかく、「良いぞ、良いぞ。二人の頭脳の持ち主」とか、「絲島君の格好良い」とか、「渡邊ちゃん美人だぞ」とか、「なんとか早く言えよ、俺腹減ったから」とか、「なんとか面白そうなの伝えてくれぜ、ガキ共」っては私達の口を動かせなかったの。
「皆様、こんばんは。これから夏祭りの担当団の代表として私達は開幕の発表を行いたいと思います。私達の名前を知らないお客様にとっては、私は絲島純彦、こちらは渡邊雅實と申します」
「はい。あの、今回は初めて喉を痛くせずに大勢の人に発表することが出来ますので、私達は自身の心から思いっきり皆様に話しかけたいと思っているのです。これからも皆様のご注目とご参加とご協力宜しくお願いします。さて、開幕の発表を始めさせて頂きます」
「宜しくね」、先生達と仲間達がそう叫び、熱心なゲスト達と一緒に期待だらけの拍手をしたのはこの雰囲気を盛り上げ始めた。
「この発表を開始するのは、どうして私達がこの祭を開いていったのか答えていきます。その答えを出す前には、三つの選択肢を皆様に選んで貰いたいと思います。一つ目は『暇潰しのこと』、二つ目は『戦が残った精神病を治すこと』、そして三つ目は『最終学年として夏を楽しむこと』というんです。では、皆様お選び下さい」、純彦君がゲスト達に答えて貰うことで発表を始めた。彼らは二つ目の選択肢を避けようとしたらしく、残りの二つに偏る感覚がした。「皆様が二つ目を選ばないのが分かりますからね。誰でも自分が戦に極めて大変傷付けられたなんて話したくなくなるものです。話せば話すほどその傷がもっと厳しい状態になるかもしれません」
「ともかく、最近の戦には日本が勝利を得たことによって、参戦した人があった家族の痛みが多少鎮まったのでしょうね。しかも、皆様も去年の11月に八田蜜中学校での少年祭を知っていますので、あの祭が開いた理由も分かりましたわね」
「ありゃ分かってるよ。戦のせいのあの学校の問題の為だな」
「その通りです。ですから、少年祭を開いて警官達と一緒に最後の悪戯が上手く出来ましたよ。あの祭の影響によって、皆様の多数派が勿論意味不明でもずっと患っている精神病という物が自ら鎮まれたし、この祭の開催に私達がやる気になりました」
「ということで、私達は学生としてこの最後の夏を無駄にならないように、大人の祭に異なった若者らしい祭を開いたのです。ですから、その三つの選択肢は全て正解になりました」
「皆様が驚いたのが分かっています。けれど、このような祭は完成させたら、日本人ばかりか戦争に巻き込まれた国の留日している公民が患っている心の病気を治すほど響けるのです」
「誰でもお前らみてえに考えれば戦争でも誰でも幸せに暮らせて毎日は祭であろうね」
「そうなったら、多分皆様が日常でも大変働かないといけないかもしれません。脳が良く考えるに連れて、体もそう動き出すんです」
「科学こそ私達を入学以来忙しくさせる物です。忙しいに従って、人を傷付けることなどの出鱈目そうなことを考える暇がなくちゃんと運動して、新たな物を生み出すことが出来ますので」
「だが、科学って物を考えるとは、人々を侵害する恐れもあるんじゃないかと。例えば銃、弾丸、大砲そして爆弾のことだし」
「私達からして、あの武器らが生まれたのは敵をぶっ倒す為に自然の力を借りる人類の望みに過ぎない訳です。石や剣などの前代の武器とは生み出す理由に違いないんですが、革新した武器に伴って、自然の力をより多く借りて、自分の力にしてしまいます。人類なら力に魅せられますね」
「科学こそ皆様の命を建設しますが、それをも一刻奪ってしまうと思われても勘違いがありません。但し、科学のその両面の一つを決めたら、皆も果たして善意のある科学を決めるのでしょうね」
「当然だろ、誰でも救える科学を選ぶなんて。なあ」
「うん、そうなんです。私達が向かった善意の科学もこの夏祭りの題材としました。数学、物理、化学と生物学で分けられたに従って、私達は五つの『屋台組』を建てて、『屋台組』に当たり三つの屋台があるんです。皆様の左側は数学と物理の『屋台組』を連続の体験の屋台が初めてこの祭に入れられましたよ」
「詳しくは、あの屋台らは皆様が思った通り食事のみの屋台と違って、登山及び森歩きなどの間に休憩する為の山小屋の構造で建てられたのです。それで、あの屋台らはより寸法を増加したし、必要な道具や材料を便利に収納したし、遊んだり休んだりするみたいな雰囲気も作りやすかったからです」
「科学に相応しく広い空間が必要なんですよ。それに、五つの屋台組や案内係の拠点も和風と外国風の組み合わせで外面を飾り上げて、皆様に明治維新を思い浮かべさせるかもしれません」
「その組み合わせっていうのは私達が詳しく話します。まずは、5年2組の委員長の料理の屋台組です」、私が右側の最も外側の屋台組に手を向けた。「松兼君はフランス料理の風に彼の三つの屋台を形作りました。洋食の順番に並べられた三つの屋台は裏側で料理の材料を保冷したし、居心地の良い厨房を設立したし、和風、洋風、中華風の料理を担当しております」
「但し、引き札の内容通りに、木製と陶製に代わる紙製の『お弁当』が使われます。皆様が何処でも食べることが出来るし、捨てられたお弁当の素材も作り直せるし、この祭を祭らしくする訳です」
「次では、白濱中学校の美人第一の案内係の拠点。案内係長として山口さんはヨーロッパの軍事の心であるドイツの形式で警官と一緒に祭を管理します。山口さんの拠点は越川君の屋台組の両側でも向こう側の河川敷でも設置されたのです。案内係の皆も殆ど医療の仕事を決めていますので、規律や健康を第一に置くのでしょうね」
「そういうこと。皆様は何の問題或いは病気があったらちゃんと山口さんと仲間達に問い合わせて貰った方が良いんです」
「では、残りの四つの屋台組を紹介させて頂きます。皆様全員、目を閉じて宜しいのでしょうか?」、全ての客が私の言う通り目を閉じていた。「全ての屋台組の全員、『人工虹』を」
こうして、この広場の両辺の電灯が全て電気を消され、数学の屋台組から私達が立っていた舞台まで、数分掛かって少々電球の自然な白光が分散され、別の電球の光と干渉し、七色の菱模様のような虹の混ざり合わせとなっていた。「皆様、ここまでなので、目を開けて下さい」、私の指示を聞いたゲスト達がゆっくり目を開けたと、私達が出来立ての『人工虹』に凄く驚かされ、特に子供達が口を開けたままにされていた。
「虹を浴びたみたいな感じでしょうね、皆様」
「これは本当に科学かよ?まじで魔術みたい」
「でも、科学がこんな風にあったなんて本当に素敵なのよ。どんな風に貴方達がこの虹が出来たの?」
「虹が生まれるのは日光は鏡のある物体に入ったところで二回も通り道を曲げられて、あれを出ていったところで七色で分けられたという仕組みです。日光自身は実際にこの世の全ての色を含んだ白光なので、曲げられる途中であの中の色も別々の角で曲げられるのです。それを実験にした最初の人はニュートン殿ですよ」
「ニュートン?重力の法則を見付けたあの有名な物理学者?」
「その通りです。『人工虹』はただ色んな電球に対するニュートン殿の実験に過ぎないのです。私達は三角形プリズムを持ってそれぞれの屋台の前の二個の電球の光を遮ろうとして、七色が生まれて敷地の中心に向かったとは成功だと確認しています」
「これは規模を広くした物理の実験だろうね。皆様が暑い気がしないのもこの分光の実験の成功でした」
「そういうこと。光の分散は光の強さと暑さをかなり減らしてくれます。物理はこうなる科学の一つで、人類に神様のように素敵な物を作らせる役割を果たしています。あの素敵な物は偉い建物とか偉い発明に限らず、小さな実験や体力の遊びもですから、物理の屋台組は皆様にあの地味で素敵な物を与えたいと思っています」
「『人工虹』を通してこの女子の発明家が皆様に物理の地位を知らせましたね。では、『人工虹』の数学の見地はどうでしょうか?『人工虹』の結果を見たとは皆様が何かを思い浮かべていますか?」
「ん__、確か武田将軍の紋章を思い出してるんだ」
「そうです。さて、以前の三つの選択肢の問題と違った小さな挑戦を皆様に送りたいと思います。皆様が見た菱形の行列で組み立てる可能性のある武田将軍の紋章の最大値は何でしょうか?」
「皆様普通に数えて構いませんよ。数える制限時間は90秒だけかかります」ゲスト達が前も後ろも見抜き全ての菱形を指そうとしながら口を思いっきり動かしていた。両翼の24個の電球から分散させ交わり合った光だけを構えば、必ず菱形の数量を定めることが簡単。然し、舞台セクションの八個の電球からの光の登場によって、あの光の一つの線が左翼とか右翼からの光の線と交差した場合、左翼とか右翼でのプリズムをも貫いた場合もあったから、擾乱の状態に落ちちまうかもしれなかったね。
私達に同い年そうな男が手を挙げた。早速、案内係の組の山田君が彼の所へ行き設備を渡した。「答えは37でしょうね」
「どのように37見付け出したんですか?」、純彦君の質問。
「貴方達が舞台の下の電球を持って難易度を高くしても、最も外側の電球らを構うだけで簡単に解ける。武田殿の紋章の形により、縦軸で作られた菱形を含まずにいられる。菱形を作るには四つの線が必須で、光線の重ね合わせが発生したというからすると、大型の菱形らは向かい合う電球のお揃いに応じて生まれて、各側で隣り合う三個の電球からの光の辺に九つの部分で分け合われて小型となる。このように12大型の菱形が生まれたよ。それぞれにあった九つの小型の菱形に対して武田殿の紋章を四つ作れるものだ。そのままの結果は48で間違ってしまうから、重複した紋章を取り除かないといけないんだ」
「凄いじゃんか、あの子が」、あるおじさんが驚きで言った。
「うんうん、重複を生じるにはある図形が同じ図形に完全に埋められるという訳で、計算によると11紋章がその状態に落ちました」
「君の答えは解説と共に正解です。お見事ー」、私が時間掛かってあの男の顔を気付けた。暗い茶色のぼさぼさそうな髪、女子に似ている顔面なんて間違いない。「君もしかして、山葉利美君、長野町の平青中学校代表」
「俺を気付けてくれて嬉しいよ。これからもう三ヶ月後再び対決することを宜しくね」、側で立ってある仲間達との山葉君が挑みらしく言った。彼は私達がこの間気になっている競争相手となったね。
「絲島君とそっくりじゃないの、君は?確か先の制限時間の半分未満でしか方法を見付け出さなかったでしょう」
「そりゃ俺の期待に合っていないからさ。けれども、絲島君の数学のゲームを楽しむのにそりゃただ準備運動なんだ」
「そうよ、山葉君。さっきの数学の問題を通して皆様にとって数学は単なる明確なルールがあって皆様の脳を柔らかく動かしてあげる遊びだという考え方を伝えました。数学が分かったら、皆様はもう苦労なく気軽に働くことが出来るんです」
「君の言った通りしたら、気軽になるどころか数学が分かる前に脳が停止しちまうのですね、搾取されるせいで」
「心配不要だ、渡邊君。私なら数学は皆の悪魔ではなく悪魔を制御する魔法使いだと証明出来る、数学の屋台組を持って」
「僕も絲島君の数学の遊びをやってみたいのです。数学が苦手な僕達を何とか数学に慣れさせて良くさせて良いかなと思って」、山葉君の近くで立っていた女がそう言った。
「ならば遊びを勝ち抜くか負けるか物心を持つべきです。但し、今回ならお金を失う危機が絶対にありませんので安心して」
「けれど本当にぴったり設置したね、お前達。あのガラスの物が僅かにずれてしまったと計算を何倍も難しがらせるんだ」
「はい、計算だけでなく審美性も悪く響かれるのです。光の道をずれずに揃える為に屈折率の高いプリズムを選びました。交流電流の強さと一緒、屈折率に連れて光が曲げられてはっきり見られます」
「だが、この素晴らしい行列が出来たなんて今流行るガラスを使えば有り得ねえだろう」、蕎麦を食べながらのおじさんが言った。
「ですから、日澤ちゃんの化学の組の力を貸して貰わなければなりませんでした。加藤家と緒方家の上手な職人達と一緒、海辺の砂と石英の混合を最適化して屈折率をも高めてきたのです」
「日澤ちゃんの組は二つの化合物をあの混合に添加しました。皆様が知らないかもしれませんけど、あれは酸化バリウムと酸化アルミニウムなんです」
「石英の主成分は二酸化珪素、酸性の弱い酸化物ですので、塩基性の強い酸化物と両性のある酸化物が必要なのです。酸化バリウムは塩基性が強いし、酸化アルミニウムは両性ですし、数千度で反応すれば必ず素晴らしい分光が出来るガラスが作れます」
「更に、私達が着たこの法被と皆様が着た浴衣も同じ化学の製品、いわゆるケミカルの製品であります」
「えっ、本当ですか?繊維の仕事はずっと前から化学の工業と関わってる訳?」、あの女が質問した。
「そうです。ケミカルの工業は実際に硫酸の発見以来じゃなく、昔々織物の材料を集めて貿易し始めて初めてでした。衣服の誕生はその工業を誕生したんです。その工業の発展は絹の道の時代からそのまましています。獲物の皮から虫の絹までを材料と使う歴史とか、真っ白な糸からどんな風に様々な色が付いた布が出来るとかも、化学工業の手に入れられたんです」
「衣服が出来た上で、生活が大事な仕事もこれから発展しています。農業、産業から鉱山業、医業、化粧まで。化学は皆様の命を彩らせたり、救ってくれたりしますけど、その命を滅茶苦茶にしたり、奪ったりしちまうので、その科学を良く理解するのが必要なのです」
「化学はなんか魔法使いの武器だと認められたことあるのね」
「その通りです。化学はあの頃毒薬とか爆薬とか綺麗な石に人々に定義を限られちまったのです。今はもう全然違っています。化学の屋台組は皆様に多彩な化学反応、ガラスや陶芸の物、雅やかな化粧や織物をする体験を提供しているのです」
「更に、毎日の夏祭りを終了させるには、日澤ちゃんの組は花火の演奏を酒匂の真中にて20分掛かって打ち上げられます」
「へー、花火?見たことないけれど、絶対に面白そうなの」
「是非面白くなります。夏祭りなら花火が欠かせません・・・さて、もう一つは越川君の音楽の屋台組でしょうね」
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