ルゲイエ
霧這
傘が要らない理由は知らなくて良いよ
幼い頃から夢を見るショートスリパー
鼠の足音が怖くて気づいたら
不眠症と昼夜逆転なんて名札を付けて
疲労と倦怠の目蓋をぱちくりさせる日々
カーテンの柄さえ薄ら覚え
雨のような肌触りのパジャマを着て傘を待つ
傘を待たなくても風邪を引かない所為です
いくつに成っても傘をかざす人は現れない
雪の女王は未だ帰らない
カイでは無いので出番は無い
収集車に粉々にされるアルバムみたいに
僕の記憶は誰かに触れることは無いのだから
薔薇の代わりに藪枯らし
楽しい夢は遠い過去の事
僕の未来は御留守のようです
現実は居留守のようです
冬が続きっ放しなので虹は出ないでしょう
ルゲイエ 霧這 @Sachi8hyA9sya7
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます