骨雲

霧這

Neked Looking Glass


青天あおてんきずあざ颱風たいふう

鎌鼬かまいたちと戯れる度びに

肋骨を広げた翼で飛行している

黄ばんだ胡粉ごふん色の壁

左右非対称の写し物

カフカの変身では無いと知って

自分身じぶんしん臭角しゅうかくを晒し

腹脚で砂浜を歩いた

尾脚びきゃくにローズマリー

冷たい粒の輝きが美醜の差違を

コントラスト写す物

流木の上で飢えても

流してくれる海は大好きですが

「足跡は消すのに

過去は消さない、

海が嫌いです。」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

骨雲 霧這 @Sachi8hyA9sya7

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ