R.B~Red Butterfly~

桜蓮

◆プロローグ◆

綺麗な花から花へ……。


好きなものだけを選んで優雅に舞う蝶。


あの頃の私は“蝶”になりたいと思っていた。


本当に好きなものだけを手に入れて華麗に生きていたい……。


いつもそう願っていた。


だから私はTATTOOを彫ったのかもしれない。


どんなに願っても『蝶』には、なれないと分かっていたから……。

現実にはいないような真紅の蝶々。


妖艶な赤い蝶々 ~Red Butterfly~


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